2008年9月10日更新

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変動型は、金利が上昇し負担額が上がる可能性があるものの、やっぱり当初の金利の低さは魅力。それでは、どんなケースなら利用してもよく、どんなケースは利用しないほうがいいのか、専門家に聞いてみた。

■ アドバイスしてくれた人

住宅ジャーナリスト 大森広司さん

プロフィル

『住宅情報マンションズ』『住宅情報タウンズ』『Goodリフォーム』などで、住宅問題全般 にわたって取材・執筆活動を続けている。主な著書に『はじめてのマイホーム 買うときマニュアル』『マンション購入 完全チェックリスト』(共に日本実業出版社)などがある。オールアバウト『マンション入門』のガイドでもある。住宅に関するブログ『ジュウタクトリセツ』も開設中


家計がきびしい人こそ固定を選ぶべき、でも実際は・・・

■毎月のローン返済額(夫婦のみ世帯の場合)

 例えば右の表。年収480万円のFさんが、3200万円のローンを変動型で組んだ場合のシミュレーションをしてみたところ、毎月返済額は約9万6000円で、年収負担率は24%に。年収負担率は25%以下が目安なので、「これなら、やっていける」と考えていた。しかしそれは、金利が1.875%と超低い状態のうちのこと。これが5年後、金利が3.5%に上昇すると、毎月の返済額は約13万円に・・・・・・。Fさんがその時点で年収630万円以上になっていない限り、家計は苦しくなるだろう。
 「変動金利で組んで、家計がギリギリになる人は避けたほうがいい。つまり、年収が低い人ほど、変動型はあまり選ばないほうがいいんですよね。ところが実際は、返済額を抑えたいから、そういう人ほど変動型を選びがちなんですけど・・・・・・」と大森さん。


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借入額が少ない、返済期間が短いなら「トク」を謳歌してもOK

■毎月のローン返済額(夫婦のみ世帯の場合)

 では、どんな人なら、変動型を選んでもいいのだろう。「例えば、バリバリディンクスなど、資金面に余裕のある人なら、金利が上がっても返済能力があるので大丈夫。また、頭金が多く、借入金額が少ない人もOK。返済期間が短くできるし、借りている金額自体が少ないので、金利が上がったとしても負担は少ないでしょう」と大森さん。変動型で組んでも、ローンを返しながら貯蓄ができるくらいの余裕があれば、金利が上がったときに繰り上げして、毎月の返済額を抑えるなどの処置はとれる。それができるかどうか考えてから、選択しよう。


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「安さ」と「安定」?「10年固定ローン」に注目

 では実際に、みんなどんなローンを選んでいるのだろう。おもしろいデータがある。住宅金融支援機構が行ったインターネット調査によると、「全期間固定型(フラット35など20年超の長期固定が主流)」が約3割、変動型が約2割、そして、10年固定のローンが2割超もいる。
  10年固定は、10年間は金利が変わらず、金利は現在2%後半?(変動型より高く、フラット35より低い)で、安定感と安心のバランス感が受けているのだ。
「以前は、金利1%などが売りだった2年?3年固定型のローンが各銀行の主力商品でしたが、今は減りましたね。10年固定が主力となりつつあるのではないでしょうか」と大森さん。データでもそれが裏付けられている。「例えば、頭金はあり、返済期間が短く組める40代シングルなど、10年後には金利が上がったとしても、そのころには元金が減っているので、さほど金利が上がっても痛手は少ないはず」。

■住宅ローンの利用実態


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