賃貸経営のお金マメ知識をチェック

自分が持っている部屋を人に貸すのは、初めてという人も多く、「いつ何にお金がかかるのか」「家賃収入はどうなるのだろう」など、お金のことがよく分からなくて心配なく困るケースも多いだろう。実際に賃貸経営をしている人に聞いてみたところ、部屋を貸すことを検討し始めたとき、維持管理にかかるコストや空室リスク、貸し出す際の家賃相場などお金に関することについて悩んだという回答が多かった。
せっかく賃貸経営を始めるからには、なるべくお金に悩まされることなく、できれば効率的な収益をめざしたい。そのために知っておくべきポイントを整理しておこう。

維持管理編

安定した賃貸経営を続けていくには、建物の維持管理が欠かせない。きちんと維持管理された賃貸住宅は築年が経っても価値が落ちにくく、賃料にもプラスに影響する。
費用の内訳としては、エアコンや給湯器といった設備が故障したときの修理費から、退去時のリフォーム、外壁や屋根などの劣化に対応した大規模な修繕など、項目はさまざまだ。

こうした維持管理にかかる費用は物件を所有している限りかかるものなので、長期で賃貸経営をするのなら、資金の準備をしておくことが重要だ。とくに大規模な修繕については、あらかじめ「外壁は●●年に一度改修が必要で、その費用は▲▲万円程度」などと予測をたて、資金を積み立てておくと安心だろう。

維持管理の費用は、室内設備の修理費から外壁などの大規模な修繕の費用までさまざま

空室リスク編

賃貸経営にとって空室対策は賃料収入に直結する重要なポイント。空室をなるべく避けるためには、入居者の募集に強い不動産会社を見つけることが一番だ。
不動産会社によっては、地元での募集に強い会社や、広いネットワークから借り手を探せる会社など、それぞれに特徴がある。物件自体の利便性が高く、広域からの集客が見込めるかといった点も考慮しながら、依頼先の不動産会社を選定するといいだろう。
まずは物件のあるエリアをカバーしている不動産会社を探し、気軽に問い合わせてみよう。