リフォームに踏み切るタイミングはご家庭それぞれ違いますが、傾向として年代別に２つの波のようなものがあります。

１つは、30代前後で、初めてお家を購入する方々。ご結婚時やお子さまが小さい段階で中古のマンションを購入し、リフォームをするご家庭が多いです。家族構成の変化やお子さまの成長に合わせた住まいを求めてリフォームをするケースです。

２つめは、50代、60代くらいの方。
こちらはお子さまが独立し、ご夫婦２人の暮らしに戻った方が、ご自身のこれからの暮らしを考えてリフォームをするケースが多いです。30代で新築の住宅を購入すると、15年から20年経った50代くらいでお家がちょうどリフォーム時期を迎えます。また、家族みんなで住んでいた家を売却し、ご夫婦２人に合った広さの中古マンションに住み替える方も多くいらっしゃいます。

このように、ライフスタイルに変化が訪れ、お家もリフォーム時期を迎える50代前後はリフォームをするのにぴったりな年代なのです。さらに50代、60代の方がリフォームをすると、満足度が高いリフォームができるとも。その理由はどのようなところにあるのでしょうか。

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１．自分本位のリフォームができる

「子どもが汚すから」「子どもが走り回るから」と子どもを理由に諦めていたインテリアデザイン。子どもたちに目が届く間取り。お子さまがいると、どうしてもお子さま優先のお家になりがちです。「子どもたちに日当たりのいい部屋を使わせてあげたい」と自分たちは北側の小さな部屋を使っていたというのもよく聞く話です。

しかし、お子さまが独立した今こそ、自分たちが想い描いていた理想の住まいを実現するチャンスです。ご自身の趣味の部屋をつくったり、余った部屋をなくしてリビングを広くしたり、キッチンやお風呂など日々の暮らしの中で大好きな時間を過ごせるスペースを重視して設備を最新のものに変えたり。大人ならではの落ち着きあるインテリアデザインを取り入れてリフォームするというのも素敵ですね。

２．時間的余裕が出て、体力的にもつらくない

子どもが手を離れ、自分たちの時間が持てるようになってくると、「今」や「これから」を見つめ直す余裕が出てきます。

また、まだまだ体力があって元気というの、50代がリフォームをするのに最適な理由。実はリフォームは、楽しいけれど大変なイベントでもあります。
リフォームするためには、まず工事する場所のものを片付けなくてはいけません。リフォームの規模によっては、工事中に他の場所に仮住まいをしたり、お風呂が使えない間は近くの入浴施設の利用を求められることもあります。こだわればこだわるほど、決めるべきものも多く、設備や内装を決めるためにメーカーのショールームを巡ったり、現場に何度も足を運んでチェックする方もいらっしゃいます。

こういったことを、身体の自由が利きにくくなってきた高齢になってからするのは大変ですから、思い切ったリフォームは元気なうちにしておくことがベストなのです。心身ともに一番自由を謳歌できる年代でのリフォームは楽しいですよ。