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シロアリ被害って? 対策はどんなことをするの?

シロアリ被害って? 対策はどんなことをするの?

 

シロアリ被害というと「シロアリが柱や床の木材を食べてスカスカにしてしまう」というなんとなくのイメージはあっても、実際にどんな被害があって、どんな対策が必要なのかはピンと来ないという人も多いはず。そこで、シロアリ被害と対策の主なものについて、概要をご紹介しましょう。

 

シロアリ被害ってどんなものなの?

日本で被害が多いのはヤマトシロアリとイエシロアリ、“乾材シロアリ”も

シロアリは、日本にいる種だけでも20種類以上にわたりますが、そのどれもが建築物に被害を及ぼすわけではありません。日本で建築物に害を与える主な種類は、北海道北部を除く日本全土に生息する「ヤマトシロアリ」と、千葉県以西の本州南岸、四国及び九州、琉球列島、伊豆大島以南の伊豆諸島、小笠原諸島に生息する「イエシロアリ」で、雨や水漏れなどで湿った木材を好みます。一方、生活に水を必要としない“乾材シロアリ”の仲間「アメリカカンザイシロアリ」は、沖縄、九州、四国、本州に散発的に発生しています。

 

加害するのは木材だけではない! ウレタンや発泡スチロールも……

シロアリは木材や木質材料、枯木、倒木、落枝、そして紙、畳に含まれるセルロースを食べます。木造住宅の土台や柱、壁、天井を食べてボロボロにしてしまう「食害」はよく知られていますが、実は鉄筋コンクリート造の建物に侵入して木造部分や畳、家具などを食べることもあります。さらにやっかいなのが、食べないのに“かじってしまう”素材があること。プラスチック、ゴム、繊維、皮革類、レンガやコンクリート、鉛などの柔らかい金属もかじってボロボロにしてしまうのです。特に、発泡スチロールや発泡ウレタン系の断熱材は木材と同じように好んでかじるため、要注意です。

 

木製の家具や畳まで食害されてしまうことも

【画像1】木製の家具や畳まで食害されてしまうことも(写真:(公社)日本しろあり対策協会)

 

まず知っておきたい! シロアリ対策の基本

対策は土壌や木材部分への薬剤の散布・注入が一般的

ヤマトシロアリやイエシロアリは、一般に地中を通って建築物内に侵入することが多いので、予防・駆除対策として土壌を薬剤で処理します。通常は、土壌表面に薬剤を散布しますが、最近では、土壌からの水分による床下の湿気防止とシロアリ対策を兼ねて、土の上に皮膜をつくる「土壌表面皮膜形成工法」や「土壌表面シート敷設工法」も見られます。木材に対しての予防・駆除対策は、木材の表面に薬剤を吹き付ける、または塗る方法、木材に穴をあけて薬剤を注入する方法などが取られます。ほかに、シロアリの餌に駆除剤を混入して食べさせる「ベイト工法」も、環境に負荷をかけない駆除方法として注目されています。

 

新築やリフォーム時に予防対策をしておくのが最も効果的

シロアリ対策は、まず被害を早い段階で発見して駆除対策をすることが大切です。しかし、被害を受ける前に予防対策をしておくことが、なにより重要であることは言うまでもありません。 安全面でも、作業のしやすさでも、コスト面でも、新築時やリフォームの際に予防対策を施しておくのが一番。新築やリフォームとなると間取りや内装など楽しいことに気を取られがちですが、長く住むためにはシロアリ対策にもぜひ気を配っておきましょう。

 

まとめ

「うちは木造じゃないから大丈夫」だと思っていた人もいるのでは? 鉄筋コンクリート製の住宅にも入り込み、断熱材にも被害を与えるというシロアリ。大事なマイホームが被害にあう前に、ぜひ、予防対策についても考えてみてくださいね。

 

●監修:(公社)日本しろあり対策協会