失敗したくない! トイレの床選び

失敗したくない! トイレの床選び

 

トイレの床もおしゃれにしたい、できればリビングやダイニングと同じ床材で……といった風に考える人も増えているようです。しかし、水分や汚れのしみこみやすい素材で清潔さを保つことは難しいもの。そこで、パナソニック株式会社エコソリューションズ社の奥瀬さん、大建工業株式会社の小東さん、株式会社サンゲツの溝部さんに、おしゃれかつ水まわりの過酷な環境にも耐える、サニタリー用の床材の選び方を教えていただきました。

 

トイレの床材、どうやって選ぶ?

トイレの床材選びで考えるべきポイントは?

まずは性能や機能、デザインの両面から床材選びのポイントを挙げていただきました。

「まずは汚れ、アンモニアによるシミがつきにくい床材選びですね。意外と見過ごしがちなのですが、廊下の柄と合わせた色柄選びもぜひ意識してみてください」(パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 奥瀬さん)

大建工業株式会社の小東さんは、トイレの床の機能面に関して「“水濡れに強い”“表面に汚れが残りにくい”といった性能はもちろん、“表面が水に濡れても滑りにくい”ということも大切です」と教えてくれました。

デザイン選びの具体的なポイントを教えてくれたのは、株式会社サンゲツの溝部さん。
「壁面との色のバランスや、便器との色のバランスをチェックしましょう。ちなみに、住宅のトイレは比較的狭いことが多いので、大柄のデザインの床材は合わせにくいかもしれません。それから掃除のしやすさなど、メンテナンス性も併せてチェックしてくださいね」

 

床材選びでやってしまいがちな失敗は?

次は、床材選びの“あるある”失敗談について聞いてみます。

「広い空間のデザインをイメージしてトイレを施工したところ、トイレは面積が小さく、また便器もあるので思い描いたイメージと仕上がりが違ってしまった……という例がありました。広さ、スケール感に合ったデザイン選定が大切ですね」(溝部さん)

「水濡れや汚れに強くない床を選んでしまったために、内部に水分が浸入して床が傷んでしまったり、表面に付着した汚れが取れなくなったりするケースもあります。デザインや価格も重要ですが、用途に応じた性能をもった床を選ぶことがより重要です」(小東さん)

これは奥瀬さんも「コスト重視で床材を選んだがために、トイレの床だけほかの部屋に比べて剥がれが早くなってしまった……というケースがあります」とおっしゃっていました。

 

掃除しやすくておしゃれな床材なんてあるの……?

トイレにオススメの床材は?

アーキスペック フロアーA サニタリー用

【画像1】『アーキスペック フロアーA サニタリー用』は写真の珊瑚石柄、芦野石柄など全4柄(写真提供:パナソニック株式会社 エコソリューションズ社)

 

いよいよ、オススメの床材を紹介していただきます。パナソニックの奥瀬さんがオススメしてくれたのは、汚れがつきにくく、拭き取りやすい表面仕上げのフローリング。「スギ柄、ヒノキ柄など天然木風デザインのシートで、トイレもフローリング仕上げにできますし、石目調デザインで水まわりにオススメの『サニタリー用』もあります。いずれも、濃淡の違う柄(3パターン)をランダムに張ることで、木目や石目の風合いと深みをもった自然な仕上がりになりますよ」(奥瀬さん)

 

ハピアフロア トイレタフ

【画像2】『ハピアフロア トイレタフ』は全7色。高級感のある鏡面調の石目柄だ(写真提供:大建工業株式会社)

 

大建工業の小東さんオススメは、メンテナンス性に優れたトイレ専用のフロア。「水濡れや汚れに強いことはもちろん、床1枚の幅が600mmと大きく、トイレ空間内での床の継ぎ目を少なくできるので、継ぎ目からの水や汚れの浸入機会を少なくして、床の傷みを抑えます。ワックス掛けも不要で、日々のお手入れも簡単ですよ」(小東さん)

 

消臭快適フロア

【画像3】『消臭快適フロア』はペットにも対応できる消臭機能付き(写真提供:株式会社サンゲツ)

 

サンゲツ溝部さんは「高いデザイン性とメンテナンス性、豊富なバリエーションが特徴のフロアタイルや、カラーバリエーション豊富な消臭機能付きのクッションフロアがオススメです」とのこと。

 

機能もデザインも選んで清潔でおしゃれなトイレに!

最後に、トイレの床材選びについてみなさんにアドバイスをいただきました。

「比較的面積が小さくプライベート色の強いトイレ空間では、リビングなどでは挑戦しにくいアクセントクロスなどのコーディネートにも、思い切って挑戦できるかもしれません。ぜひ空間をデザインすることを楽しんでください。そして、床だけでなく壁紙にも、抗菌性やキズに強い壁紙、消臭機能付きの壁紙があります。床材の機能と併せてコーディネートすると役立ちますよ」(溝部さん)

「水まわり空間(洗面・脱衣所・トイレ)は、シミ・汚れがつきやすい場所になりますので、長く美しくお使いいただける床材を選ぶのが大事です」(奥瀬さん)

「トイレの床材については、性能が最も重要です。床がきれいに保てれば、トイレ空間全体の清潔にもつながると思います。ぜひ、しっかりした性能のものを選択してください」(脇田さん)

 

まとめ

お掃除のしやすさ、汚れのつきにくさや消臭といった機能もさることながら、高機能な床材であっても天然木と見間違うような風合い豊かなシートがあったり、高級感あふれる石目調のシートがあったりと、そのおしゃれなデザインも決して見逃せません。機能もデザインもしっかりチェックして、快適でおしゃれなトイレの床材を選んでくださいね!

 

●取材協力:

・パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 奥瀬さん

・大建工業株式会社 小東さん

・株式会社サンゲツ 溝部さん