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助けて、敏腕リフォーム三銃士!家族円満を叶える家づくりの秘訣とは?【座談会】

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意見がまとまらない!どうしたら家族円満にリフォームできるの?

東京で働くライター・ののかにはちょっとした悩みがありました。

 

ライター 佐々木ののか

北海道出身。6人家族4人姉弟の長女。居住空間には独特のこだわりをもっている。マイブームは、最近引っ越した築60年の風呂なしアパートに合うレトロな家具を求めて古道具屋を巡ること。

 

お盆と正月には毎年帰省する北海道の実家。だいぶ年季も入ってきたので、そろそろリフォームしどき。でも、みんな好き勝手言って全然話し合いにならないんだよなぁ。

お母さんはキッチンを充実させたいって言うし、お父さんは書斎が欲しいって言うし、妹はギターを弾きたいから防音の部屋が欲しいって言うし、弟は受験勉強のために居間から離れた静かな一人部屋が欲しいって言うし……。

もぉ〜! リフォームの話が決まる決まらない以前に家族が決裂しちゃうんじゃないの? わたしだって里帰りしたときに1人で寝られる客間が欲しいのに……!

 

よし、こんなときは、プロフェッショナルの意見を聞きに行こう!

助けて! 敏腕リフォーム三銃士〜!!!

 

リフォーム三銃士:私たちにお任せください!

 

日本総合住生活 北田さん

社歴5年、リフォーム業界歴は15年のベテラン営業担当。年間100件以上の打ち合わせに同行している。現在は分譲を扱う部署におり、“ニーズ”ではなく、お客様でも気づいていない“ウォンツ”を引き出せるのが強み。

 

LOHAS studio 小山さん

今年で社歴12年目になるインテリアデザイナー。自然素材をふんだんに使ったロハスな自然派デザインリフォームを得意とする。現在は管理職で、年間380件以上監督している。

 

 

インテリックス空間設計 廣中さん

二級建築士。再販の設計やお客様のプランニングなど経験。プランニングから見積もり、現場管理までおこなうプランナー。 

 

ののか:わぁ~! 見るからに心強い! 本日はよろしくお願いいたします! 家族円満にリフォームをする秘訣、教えてください!

 

1.家族間や人によって違う“こだわり”

 

―うちも全然まとまらないんですが、リフォームするときって、どこの家庭でもけっこうもめるものなのでしょうか?

北田:基本的に皆さんこだわりがありますね。

小山:ほぼ一生に一度のことですしね。プランニングをしながらだんだんと固まっていったり、逆に「台所をシムテムキッチンにしたい」とか「床暖房は絶対に入れたい」とか、具体的なご要望をたくさんおもちの方もいらっしゃったりします。

 

―やりたいことがたくさんあると、費用感にズレが出てきて大変そう……(笑)。

廣中:そうですね(笑)。なので、すべての金額を出して、メリットデメリットをご説明させていただいた上で、お客様に納得して選んでいただくような形にしています。

 

―家族間でもめて、ケンカに発展してしまった……なんてケースもあるんですか?

廣中:大ゲンカはないですけど、どこのご家庭も意見が割れることがほとんどですね。

 

―(意見がまとまらないのはおなじみなのね、ちょっと肩の荷が下りたかも。)意見が割れやすいパターンってあるんですか?

廣中:女性は実用的な要望が多くて、男性は夢をたくさんおもちな印象ですね。例えば、床材でも男性は無骨なむく材のものを好まれる一方で、女性は「メンテナンスが大変だから嫌だ」とか。

 

―「誰が掃除するんだ」という声が聞こえてきそうです(笑)。

小山:毎日お忙しくて、日々そういった話し合いができないまま来られるご家族が多いのも現状で……。ただ、意見が割れるのはそれだけ真剣に考えられているということなので、なるべくそれぞれのこだわりの間をとりながら、まとめさせていただくようにしています。

  

2.やりたいことも意見もバラバラ!まとめるコツってあるの?

 

―でも、家族ケンカは避けたいなぁ……。意見をまとめていくコツってあるんですか?

小山:ご家族皆さんの希望をすべて叶えるのは難しいので、「キッチンをよく使うのはお父さんか、お母さんか」といったように、場所ごとにどなたの希望を優先するかを決めていくといいと思います。 あとは、リフォーム会議の輪のなかにお子さんも入っているご家族の場合、完成後に「ここの壁の色、僕が決めたところだ」なんて一緒に喜んでいる姿を見ると家族全員で会話して良かったなと思います。

 

北田:あと、お母さんとだけ話していると、お父さんが話し合いの途中でふらっといなくなってしまうことがよくあって(笑)。後々もめるというわけではないんですが、出来上がったときの満足度に開きが出てしまうので、極力一緒に参加いただくといいと思います。

 

小山:特にお母さんとだけ収納の計画を話してしまうと、お父さんやお子さんがどのスペースが何を収納する場所なのかわからなくなってしまうことになりかねません。リフォーム後も「家族全員が主体的に暮らす」ためにも、家族全員の立ち合いのもと、話し合いを進めるのがマストですね。

 

場所ごとに使う人の意見を優先的に尊重しつつ、自分があまり関心のない部分のリフォームでも、家族みんなで臨む姿勢が大切なんですね!

 

 

―でも、リフォーム時には自分で気づいていなかった希望に後で気づいたらどうしようという不安もあります。

北田:皆さんこだわりをおもちの半面、細かい希望にお客様自身が気づいていないというのは、よくあることなんですよ。

 

―細かい希望に自分自身が気づけていない場合ってどうしたらいいんですか? リフォーム後に後悔したくないし……。

 北田:そういうときは、やはり我々にご相談いただけると嬉しいですね。お話を通してお客様の中にあるこだわりポイントを発見して、段々と具体的なものにしていきます。 当初、玄関から直接子ども部屋にアクセスできる構造で進んでいた案件があったんですが、どうもお母さんが納得していないように見えて……。「やはりお子さんが帰ってきてリビングを通ってお部屋に行けるようにしたほうがいいですか?」とこちらから提案してみたら、「ぜひそうしたいです!」と、施工前にデザインを変えたこともありました。

 

小山:塗り壁にするときに「手形を押してみますか」と提案したときなんかも「そんなことできるんだ!」と喜んでもらえましたね。

 

北田:なので、きっちり決まっていなくても、ご自身の “モヤモヤ” に気づけない状態でも大丈夫なので、友人のような感覚で我々に気軽にお話しください!

 

―なんとなくこうしたいなあとは思っていても、曖昧だとつい遠慮してしまいそうですが、担当さんとのお話のなかで要望を引き出して形にしてもらえることもあるんですね。さすがプロ……! 心強いです!

 

3.楽しくリフォーム計画を進めるコツは「美容院」にアリ!

 

―リフォームの話し合いって、けっこう長くかかるものなんでしょうか……?

小山:2カ月くらいですかね。施工会社さん数社に相見積もりをとると、プラス1~2カ月かかります。

―もっと長いと思ってました!

廣中:でもお客さんからしてみたら、“決断の連続”の2カ月なので、終わるころには「もうくたくたです」って言われることも多いですね(笑)。

―何だか結婚式の準備みたい(笑)!

廣中:「最初は楽しかったのに」ってね(笑)。途中から義務みたいになってしまうと、負担になってしまうかもしれませんね。

 

―打ち合わせの期間って飽きちゃいそうで心配……。リフォーム会議を楽しく進める方法って何かありませんか?

廣中:ご相談いただく前に「こんな風にしたいです」といったイメージをおもちいただくのが良いと思います。雑誌の切り抜きを見返すと、方向性を見失わず、モチベーションが保てるのでオススメです。

 

小山:実際、何十年にもわたるスクラップブックをもってこられるご家族の方もいらっしゃって、そういう方はとても楽しそうに話し合いを進めている印象ですね。2カ月の間に調べるのってすごく大変なので、事前にまとめておかれると良いかもしれません。

  

廣中:そうですね。逆に事前にまとめておかないと、こちらの提案が的外れなものになってしまって、時間をいただくことになってしまうかなと思います。例えば「アンティーク調」と一口に言ってもいろいろじゃないですか。美容院でやりたい髪型を伝えるときと同じ感覚ですよね。

 

― 髪はちょっと失敗してもまた伸びますけど、部屋は簡単に変えられませんしね。

北田:その意味で言うと、コーディネートを考えるように決めていくと、失敗が少ない気がします。

 

 

コーディネートを考えるようにリフォームを決める? どういうことですか? 

北田:お洋服って「トップスが決まったら、それに合うようにボトムスも」という風にするとコーディネートを決めていきやすいですよね。それと同じで、「今日は水まわりを、来週は内装を決めます」という具合に1カ所ずつ決めていくんです。

 

―決めていく順番は、こだわりのあるところから先に、という感じですか?

北田:いえ、色の少ないものから決めていきます色が多いものから決めていくと、後々合うパーツがなくなってしまって、全部やり直しということになりかねないんです。

―本当にお洋服のコーディネートみたいですね! リフォームをちょっと身近に考えられるようになったかも。

 

4.決める!決めない?リフォームまでの家族模様

 

―うちの家族、全然煮え切らなくて業者さん泣かせなんですが、リフォーム三銃士の皆さんの経験的に、ズバリ “スムーズに決まる家族の特徴” はありますか?

廣中:質問が具体的だったり、話し合いに積極的なご家族は、ご成約までつながるケースが多い印象ですね。リフォームしなくても住み続けていられる場合は、よほどの理由がないとリフォームに踏み切ることがあまりないので。

 

―リフォームされる方はどんな理由をおもちなんですか?

北田:例えば、定年退職することになったとか。家で過ごす時間が増えるし、退職金も出るとなると、踏み切りやすいみたいです。

 

―何かの節目じゃないとリフォームしない、ってことですか?

北田:いえ、皆さん “困り感” はおもちなんですよ。ただ、きっかけがないので踏みとどまっている方が多い感じがしますね。内見会で「このトイレきれいだなぁ」という方に「お客様のお宅はいかがですか」と、お悩みに寄り添うと、そこから心を開いてくれる気がします。それから、お客様の悩みごとに基づいた提案をすると、決めていただけることも多いかもしれませんね。

 

―悩みに寄り添ってくれると安心するもんなぁ。逆に、なかなか話が進まないケースのご家族はどんなところですか?

北田:先ほどの家族間の意見がまとまっていない場合ももちろんですが、第三者の方が途中から入ってきたときですね。決まるかなという直前に、お盆やお正月に入って、親戚の方々からいろいろな意見を言われて迷ってしまわれるということはよくあるみたいです。

  

廣中:金額が大きいので、昔の概念からすると「リフォームにそんなにお金かけるの?」といったことで心配される親族の方も多いみたいで……。親御さんに費用面でご協力を仰いだときに反対されてしまうこともあるみたいですね。

 

北田:ただ、逆に打ち合わせを重ねてきて、最終段階で「両親を連れてきます」と言っていただく場合はそのまま決まるケースもあります。そのときはお客様と足並みをそろえて、ご両親を説得するためにこちらも誠心誠意、頑張ります。

 

5.家族もリフォームも円満第一!三銃士の考える“良いリフォーム”とは

 

―良いリフォームをしたご家族の共通点って何かありますか?

廣中:リフォーム後にお引渡しした後も家づくりを楽しんでいらっしゃることですね。自分でDIYをされたり、グリーンを増やされたり、愛着をもって住み続けているご家族は、良いリフォームを実現されたんだなぁとこちらも嬉しい気持ちになります。

 

小山:「リフォームでご家族が変わった」と感じるときもそうですね。お客様のホームパーティーに呼んでもらったことがあるんですが、「キッチンを変えたら、夫がおうちでご飯をつくってくれるようになった」とおっしゃる方が多くて、そのときは嬉しかったです。

 

―リフォームで “良い家” だけじゃなく、“良い夫” までつくれちゃうんですね(笑)。

北田:実際に生活が変わっていって「心が豊かになった」とか、「夫が早く帰ってくるようになった」とかいう話はよく聞きますよ。「リフォームして終わり」じゃないんですよね。住んでいただいてからがスタートなので、見た目だけじゃなく、日々の生活のことを考えて計画を立てられたかどうかで良いリフォームかどうかが決まると思います。

 

―実益的な意味だと、どんなリフォームが良いでしょうか?

廣中:単身の方の場合は、ライフスタイルが変わる可能性もあるので、再販も視野に入れて「売れやすさ」という視点でも考えるといいですね。

  

―なるほど。お話をうかがっていると、リフォーム会社の担当者で大きく変わってくるみたいですが、皆さんのように親身になってアドバイスしてくれるリフォームのプロを見分ける方法ってありますか? 今後の参考にしたいので!

小山:人対人なので、フィーリングだと思うんです。もしも、「同年代のほうが話しやすい」とか「小さな子どもがいるので、子どものいる方に相談にのってほしい」とか、ご希望があったら言っていただくと良いのかなと。うちのお客様に女性一人暮らしの方がいらっしゃって、「担当者さんはできれば女性がいい」とご要望いただいたことがありました。実際、セキュリティーのことや、収納やキッチンの使い勝手など、同性ならではの意見もお友達感覚で話せるようで、楽しそうに進められていました。

そのほかにも、サーフィンをされるお客様と同じ趣味をもつ担当者が意気投合していたこともありましたね。

 

―遠慮なく言ってみることが大事ってことですね!

 

 

北田:あと、「フィーリング」って話が出ましたけど、リフォームって恋愛に似ていると思っていて。  

一同:おー!?(笑)

北田:お客さんも担当者のことを、担当者もお客さんのことを好きになれるかだと思っているので、恋愛かなって。お互いのことをどれだけ思いやれたかで、良いリフォームかどうかが決まると思います。

 

―すご~い! 数々の恋愛を重ねられてきたわけですね(笑)。

北田:まぁ毎回引き渡しちゃうので、実らないんですけどね(笑)。

 

まとめ

こうして幕を閉じた、リフォーム三銃士による「家族円満リフォーム」座談会。 リフォームのプロお三方のお話をふまえ、「円満な家づくりの秘訣」をまとめると……!

 

 

 

また、見た目がキレイになって使いやすくなるだけがリフォームだと思っていましたが、良いリフォームは、そこで暮らす人々の生活や、その人たち自身も変えてしまう “魔法” をもっているようです。

円満にリフォームを進めるコツも聞けたし、今回教えてもらった秘訣をもち帰って、家族で話してみようっと! そしてすてきなリフォームをして、家族みんなで幸せに暮らせるような円満な生活を手に入れたいと思います!

 

 ~fin~