雨の日も寒い日も大活躍 浴室暖房乾燥機の機能とは

ヒンヤリ感ゼロ! 浴室暖房の基礎知識

 

身体を芯から温めてくれるお風呂は、寒い日や疲れている日にはたまらない気持ちよさですよね。ですが、服を脱ぐときのあの寒さ、浴室に足を入れたときのヒンヤリ感は誰もが不満に思っているはず。

浴室暖房乾燥機は浴室を温めて、身体の負担を軽減してくれるだけでなく、外に洗濯物を干せない花粉や梅雨のシーズンに有効的で、リフォーム時に導入を検討したい機能のひとつです。浴室暖房乾燥機の特徴や、気になる設備費用を紹介します。

 

浴室暖房乾燥機のメリットとは?

浴室暖房乾燥機は寒い浴室の不快感を取り除いてくれるだけではありません。急激な温度変化による血圧の変動で、失神や心筋梗塞、脳梗塞を招く「ヒートショック」での浴室内事故は年々増加し、特に高齢者の方は注意が必要です。この「ヒートショック」は室温を一定に保つことで防ぐことができます。浴室暖房乾燥機は家族の安全にも役立ってくれるのです。

 

浴室暖房乾燥機、どんなものがあるの?

浴室暖房乾燥機の具体的な機能を、各メーカーにうかがってみました。

 

暖房・衣類乾燥・換気・涼風と多目的な「三乾王」

「三乾王(TOTO)」は暖房・衣類乾燥・換気・涼風と多目的タイプで、暖房に入浴前・入浴中の2モードがあるのが特徴。入浴中モードは濡れた身体に風が当たると暖かい風でも寒く感じるため弱風となっているのだそう。埋込み型で圧迫感もなく、リモコン操作も簡単です。

 

あたたかさと換気にこだわった「カビシャット暖房換気乾燥機」

Panasonicの「カビシャット暖房換気乾燥機」は、「スゴぽかフロア(床暖房)」が標準でセットになったあたたかさにこだわったシリーズです。お湯を張る際に予備暖房ボタンを入れると床暖房と連動し、約10分で浴室全体があたたまります。

 

風乾燥モードで消費電力を削減「換気乾燥暖房機(LIXIL)」

こちらは乾燥機能に「風乾燥モード」があるのが大きな特徴。効率的な送風で衣類を乾かすことで、従来機種より消費電力を74%削減できるそう。また、暖房機能は停止タイマーがついているので、うっかり消し忘れた! ということも防げそうです。

 

気になる設備費用は?

暖房、換気、衣類乾燥と大活躍しそうな浴室暖房乾燥機。各製品について、設備費用についてうかがいました。 (浴室の大きさ、シリーズ等によって異なるため参考価格です)

 

「三乾王」の価格は200Vタイプが13万8000円〜、100Vタイプで12万8000円〜。

「カビシャット暖房換気乾燥機(100V)」は床暖房つきで11万8000円。

「換気乾燥暖房機(LIXIL)」は10万5000円(100V 換気乾燥暖房機)〜35万4000円(200V クリアミスト換気乾燥暖房機)。

 

まとめ

快適さに加え、家族の安全面にもうれしい浴室暖房乾燥機。各社それぞれに特徴的な工夫がされていますね。子育て中で毎日たくさんの洗濯物が出る家庭や、日中は仕事などで外出していて留守にすることが多い人にはうれしい機能になるでしょう。

ご家庭の生活スタイルと照らし合わせて、導入を検討してみてくださいね。

 

●取材協力

・TOTO株式会社

・株式会社LIXIL

・パナソニック株式会社 エコソリューションズ社