
東京23区の中でも特に都心に居住する、世帯年収900万円以上の
持ち家居住50人、賃貸住宅居住50人にアンケートを実施。
気になる物件価格や家賃、購入年齢のほか、それぞれの住まい観、
人生観について質問してみた。

40代後半以上の人が半数以上を占め、賃貸と比べて高め。購入時期のピークが35~39歳、45~49歳と2度あり、この時に将来のための大きな決断を下した人が多いと思われる
29歳以下を含め30代から40代前半の比較的若い世代が6割以上を占める。持ち家派の、40代後半から50代以上にかけての高比率とは対照的な結果となった。
独身から小さな子どもがいる家庭まで、各カテゴリーがおおよそ均等に分かれ、総計で46%。あとの半分は小学生以上の第一子がいる家庭だ。子の教育環境を定めての決断か
若い年代の多さを反映してか、独身者と、結婚をしていても二人暮し(共働き)の家庭とで5割近くに。持ち家派は小学生以上の第一子がいる家庭が54%だから対比がくっきり
賃貸派では世田谷が抜きん出ているが、持ち家派は世田谷と杉並が同率、次いで大田、文京、中野と続く。静かな環境の中で、家族みんなが落ち着いて住める場所を求めた結果か
世田谷区を筆頭に港区、大田区と続く。世田谷は持ち家派も同程度だが、中央区や港区、渋谷区なども人気がある。知名度と資金とのバランスを考えて賃貸を選択した人が多い?
81~90m2の20%を中心に、51~70m2(14%)から101~120m2(14%)までがほぼ均一に並んでいる。購入派は、ゆったりした居住空間を構える割合が多いようだ
81m2以上が合計で10%であるのに対して、51~70m2のカテゴリーが半数以上を占める。若い世代で、二人暮らし(共働き)の家庭が多い傾向が床面積にも反映されているのだろう
4000万円以下が16%ならば1億円以上も同じ16%。中心をなすのが6000万~8000万円だから、全体として購買力のある人たちが納得のいく物件を手にしたことが読み取れる
15万~20万円の人たちが34%と最多。仮に毎月20万円(管理費などを除く)とすれば年に240万円。この金額が理にかなうかどうかで賃貸、持ち家と選択がなされていくはず
3駅利用可能で、非常に便がいい。
商店街が多く買い物が便利。
(51歳・その他・子どもあり世帯)
日当たりや地域などの住環境。
(46歳・自営業・子どもあり世帯)
静かな住宅地で安心して暮らせる。
(35歳・サービス業・夫婦のみ世帯)
周辺環境がよく、賃貸・転売の際に
困らない物件であること。
(33歳・主婦・子どもあり世帯)
小学生の子どもの通学域であること。
(49歳・弁護士・子どもあり世帯)
収益物件以外は考えず、最後は
必ず売れる地域でしか探さなかった。
(39歳・情報/通信・子どもあり世帯)
安定と安心。堅牢な造りの家と落ち着いた住環境。「終の棲家」といった堅苦しさはないが、賃貸派と比較すれば持ち家派は実生活に対する捉え方がさらに堅実だ
駅に近く、通勤時間も短くて便利。
(48歳・メーカー・夫婦のみ世帯)
山手線沿線。駅から徒歩3分。
(40歳・金融・子どもあり世帯)
都内のど真ん中なので、帰宅が
遅くなってもタクシー代が安く済む。
(38歳・不動産・独身)
家賃が安い。
(54歳・その他・子どもあり世帯)
おしゃれな街であること。
(33歳・法律・夫婦のみ世帯)
保育園や小学校など子どもに関する
公共施設に近いこと。
(42歳・メーカー・子どもあり世帯)
交通の便の良さは当然だが、理由として職場や繁華街に近いことを挙げた人が散見される。選択のなかに「おしゃれ」「セレブ」という視線を盛り込む傾向も特色だ
自分の家として大事に、安心して暮らせる。
(36歳・主婦・夫婦のみ世帯)
同じ支出ならば、資産になるほうがよい。
(33歳・IT関係・子どもあり世帯)
資産として持っておくことで、
社会的信用が増す。
(56歳・会社役員・子どもあり世帯)
住宅ローン完済後は、月々が楽。
(45歳・金融・子どもあり世帯)
ローンを組むにも年齢が関係してくるので、
保険の観点からも購入。
(33歳・主婦・子どもあり世帯)
自分の意思で必要な設備を導入したり、
デザインを自由に変更したりできる。
(52歳・IT関係・夫婦のみ世帯)
資産になる。持ち家派の主張はこれが第一だ。ローンを終えれば自分のものになり、子に残せる。デザイン変更など自らの判断で家を変えられる利点も
その時の生活にあった場所を
選ぶことができる。
(41歳・会社役員・夫婦のみ世帯)
住宅ローンで生活が
制限されることがない。
(48歳・サービス業・子どもあり世帯)
持ち家を探すための通過点。
(33歳・法律・夫婦のみ世帯)
移転を自由に決められる。
(40歳・金融・子どもあり世帯)
結婚するまでは身軽でいたい。
(35歳・IT関係・独身)
転勤があるから。
(39歳・商社卸売・夫婦のみ世帯)
自由度の高さを選好。立地にかぎらず、転勤や結婚など将来の変化に身軽な対応が可能。持ち家はローンに縛られ、年を経て資産価値が目減りする可能性を指摘する声も
自分の家を持つことの安堵感が見える回答。何を置いても家族やパートナー。子を思い、健康に留意する。趣味を大切にする意識は将来設計にもつながる
家族やパートナーを大事に思い、自分の仕事もまだまだ頑張るぞ!という、賃貸派の主張が明確に出た。年齢構成として健康への関心が比較的少ないのも特徴か
アンケートを概観すると、将来を見据えながら日々の仕事をこなし、かつ着実に資力を蓄える人々の意見が集約されているようにうかがえる。
賃貸派は30代から40代という、今後さらにステップアップする世代が中心をなしている。片や持ち家派は40代後半以上の方からの意見が半数以上となり、その数字(%)を見ると、子どもの独立や自分たち(夫婦)の老後なども考えたうえで、持ち家購入という判断に至っているようだ。
しかし両者のこういった違いはあるものの、賃料を月15万円から30万円までのレベルで払える財力ある人が52%を占めるのは、多くが確固たる経済的地盤を持っているからだろう。持ち家派の、6000万~8000万円のカテゴリー以上の割合が56%という数字も同様の地盤だといえる。
そのうえでの、持ち家か賃貸か。
交通の便がよく住居周辺の環境も良好といった諸条件は誰しも望むことだが、賃貸派は、基本条件を踏まえたうえでさらに「自由な気分」「都会的な洗練」を、その住居がある場所にも住居そのものにも求める傾向がある。将来はどっしりと落ち着くとしても、仮に夫婦二人の生活であれば、もっと行動の自由を謳歌したい。そのためには変化と選択の賃貸物件……という判断なのだろう。
持ち家派は反対に、安定と安心が基準となっているようだ。ローンを払い終えれば家は立派な資産になり、子どもに家を手渡すこともできる。このあたりが賃貸派との「対立点」だろう。
ただ両者とも「人生はお金じゃない」と数字に表れているのは、現代都市生活の成熟といえるはずだ。
アンケート回答者:千代田区・港区・渋谷区・目黒区・世田谷区・品川区・大田区・中央区・文京区・中野区・杉並区・豊島区・新宿区・江東区の一部(豊洲・有明)に在住、世帯年収900万円以上の持ち家居住50人、賃貸住宅居住50人


※記事は月1回更新されます。