
マンションでecoライフをおくるためのエコ知識を大公開。
スクラップ&ビルドからストック型社会へと転換を図った今世紀、問われるのは「質」である。
住宅の長寿命化においてそれは、物理的な耐久性のみならず、機能性や社会性からも語られねばならない。
ただ頑強なだけでなく、永く使われ、必要とされることが重要なのだ。
都心中枢に位置し、住宅とオフィスから成る「平河町森タワー」は、CASBEEで最高評価のSランクを取得した。
足下のオープンスペースをはじめとするさまざまな環境配慮、高い基本性能は、都心居住の快適性の追求と同時に用途変更も含めた建物の次世代への継承ということも意識している。
最上階テラスの窓が映す見事な都心の景色も、建築の記憶の一部なのだ。
(2009年竣工/分譲主:森ビル)
エコ住宅にはさまざまな思想や形態があるが、最終的に居住生活で消費するエネルギーの抑制に努めている限り、それらはどれも間違いでない。つまり、エコと省エネはほぼ同義だ。そして省エネは今、我慢や節約というより、エネルギー消費を管理する賢い生活のあり方として認識されるようになってきた。
「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」は、南西に多摩川の流れを擁し、ランドスケープにも地域との環境親和性が見られるマンションだが、同時に、建物の断熱性や高効率設備の採用など、積極的な省エネ対策でも高い評価を得ている。
地域のランドマークになるこうしたメガマンションが温暖化防止に与える影響は大きい。
(2010年竣工/分譲主:東京急行電鉄、東急不動産)
太陽の光、熱、自然の風。どこにでもあるそれらはまた地域固有の傾向を持ち、パッシブデザインはこれを理解することから始まる。
地域の環境が持つポテンシャルを設計によってできるだけ引き出し、その快さを享受することが目的だからだ。
大きな役割を果たすのが樹木である。樹木はきつい日差しを和らげ、強風を穏やかにし、夏は一帯を涼やかにする。
「欅ハウス」は既存の豊かな樹木環境を保全し、樹木の働きで室内空間を快適にすることでエコを実現した。
大ケヤキのある中庭は緑の景観効果として在るだけでなく、いわば“自然の空調装置”として機能して入居者の生活価値を高め、大切に管理されている。
(2003年竣工/コーポラティブハウス)


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