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2012年 買うか、待つか

2012年最新の住宅マーケットやエリア情報など、住まいを検討する上で欠かせない情報を集めました。

「都心に住む」2012年2月号掲載

都心に住む 毎月26日発行
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都心の住宅マーケットを取り巻く状況は、めまぐるしく変わる。
こうした状況のなかで2012年、住まい選びを進めるなら何を判断基準に「買う」か「待つ」かを決断するのがベストなのだろうか?
金利は? 住宅政策は?
あるいは、どんな街でどのような変化が起こっているのだろうか?
今回は2012年の都心注目エリアの一部を紹介する。
ポテンシャルを基準に買うか待ちかを判断
将来価値で選ぶ街

広域に展開される再開発計画で街が変わる!
新規マンションの建設が進む都心の2012年、注目エリアを編集部がピックアップ。
あなたの理想の暮らしの実現に最適な街を探してみよう。

渋谷(渋谷区)
回遊性が高まる広域渋谷圏 未来を先取りする住環境

かつて美竹町と呼ばれた渋谷一丁目でクリエイターらが力を発揮できる住居の創出を推進

「谷」地形を活かす歩いて楽しい街づくり

2012年春にオープンする超高層複合ビル、渋谷ヒカリエをランドマークとして、駅周辺地域が変貌を遂げるプロジェクトが動き始めている。渋谷駅を中心に半径約700メートルの範囲約139haは、都市再生緊急整備地域に指定されており、未来を見据えた新しい街づくりが求められているエリアだ。

渋谷は、宇田川と渋谷川に沿って発展した台地と谷の街だ。明治時代から栄えた道玄坂地区(旧大山街道、西渋谷台地)に始まり、戦後は旧・東急文化会館が地域の中心地に。郊外に住むファミリー層が訪れる都心として、そのにぎわいを増していった。

70年代以降は、「パルコ~公園通り」(代々木台地)から発信されたポップ・カルチャーが日本の流行を席巻したことは記憶に新しい。そして今、宮益坂の上り口(東渋谷台地)に位置する渋谷ヒカリエと駅前周辺の再開発が、今後の「渋谷ライフ」を支える基幹プロジェクトとして注目を集める。

渋谷ならではの地勢の特色を活かした今回のプロジェクトでは、地下から地上(谷)へ、さらに坂の上(台地)へと動線を結ぶ複数の大型の立体的な広場空間「アーバン・コア」を形成。鉄道の乗り換えコンコースを間にはさみ、駅の東西をつなぐスカイウェイによって、周辺地域歩行者ネットワーク/都市回廊もできる。渋谷駅周辺の人の動きは格段にスムーズになり、バラエティに富むコミュニケーション・エリアの誕生も。「だれもがめぐり歩いて楽しい街」が実現に向け進んでいるのだ。

 

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六本木(港区)
街区再編で生活空間にゆとり。都心の森をつくる「大街区」

マンション建設が進む六本木一丁目周辺。現在も比較的緑が多い一帯だが、さらに豊かに

六本木エリアでの新規マンション供給は続く

港区といえば、「3A」と呼ばれる青山、麻布、赤坂を代表的住宅地に挙げる人は多い。特に青山、麻布は新築マンションの供給は限定されてきたものの、居住希望者が多い人気エリアだ。

他方、赤坂は、「バブル期以降は新規分譲マンションの供給が少なく、青山、麻布に比べて取り残された感がありましたが、2007年のミニバブルの時期に新規供給が増え、活気を取り戻しました」とケン・コーポレーション住宅営業部・宮城靖博氏が指摘するように、港区内では大規模な再開発は湾岸限定のものではなく、内陸の市街地においても進められている。街の機能更新によって古くからの街がその価値を再評価される例も少なくない。

市街地再開発を積極的に進める港区のなかでも、利便性と快適な住環境を実感できる先端エリアとして、近年、注目を集めてきたのが六本木だといえよう。03年の六本木ヒルズの誕生を機に、夜の街という六本木のイメージは一新された。

都営大江戸線の開通や、24時間営業のスーパーマーケット、医療施設など生活利便施設が充実したのはもちろんだが、アートや文化を楽しめる街としての顔も定着。「職・住・遊」の複合機能が近接する街には、子ども連れや高齢者の来訪も増え、昼も夜も人々が充実した時間を過ごせる「24時間都市」が完成。こうした変化を引き継ぎながら、現在、六本木では複数の場所で再開発が計画されており、新規マンションの供給も次々と予定されている。

 

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飯田橋(千代田区)
供給希少の千代田区で進むタワーマンション計画

ゆとりある歩行空間、オープンスペースの確保の実行とともに、広場など回遊拠点を創出

地域交流のバックアップを住宅計画を通して目論む

「千代田区は、住宅適地が少なく新築マンションの供給がされにくいエリアです。これまで比較的供給が行われてきたのは番町界隈ですが、まとまった土地が少ないので小ぶりな物件が一般的でした」(三井不動産レジデンシャル都市開発一部・稲田信行氏)

これに続いて同区で注目されるのが飯田橋。JRと地下鉄4路線が乗り入れる飯田橋駅に隣接する地区での新築マンションの計画だ。「飯田橋西口第一種市街地再開発事業」は、飯田橋・富士見地域で広域に進む再開発のひとつであり、地域の新ランドマークとなる地上40階建ての「住宅棟」(物件名未定)と地上30階建ての「業務・商業用棟」のツインタワー建設が進む。 交通の要衝にありながら、外濠と内濠に囲まれた、古くからの落ち着いたたたずまいを残すエリア。開発では道路を拡幅し、外濠の道と連続する空間形成も行われる。駅前に開けた広場が計画され、安心かつ潤いある地域連携をもとに、人と人との交流を盛んにする取り組みが行われる。

 

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晴海(中央区)
長く待たれた中央区の大規模開発が本格始動

マンションの建設が進む晴海2丁目の現在の様子。左の高層ビルが晴海トリトンスクエア

海と緑の住宅エリアで「職+住+遊」がそろう

1980年代後半の佃島にはじまり、月島、勝どきとタワーマンションを中心とする供給が続いてきた中央区の臨海地区。

中央区の最南地区、晴海といえば、晴海旅客ターミナルや、かつて日本の高度経済成長期を代表したともいえるイベント「東京モーターショー」が開催された地として有名だ。南側が海という開放的で絶好の立地条件を活かしたマンション建設が進む。

2012年に販売が予定される「ザ・パークハウス晴海タワーズクロノレジデンス」は、これからの晴海を代表するランドマークとして注目が集まる物件だ。「時代に褪せることのない普遍的な住まいの価値、将来のヴィンテージを目指し、外観デザインには国際的な建築デザイナーを採用、免震構造の採用や長期優良住宅の認定も受けました」(三菱地所レジデンス街開発事業部・亀田正人氏)

地域で整備された防潮護岸は、最終的にはウォーターフロントプロムナードとして、住宅敷地と連続する海上公園になる。交通では2020年代前半の開業を想定し、銀座と晴海を結ぶ次世代型路面電車(LRT)の設置計画の検討がスタート。 都市と海の結節点で誕生する、新しい居住空間に大きな期待が膨らむ。

 

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取材・文/森 聖加、藤田 正 撮影/エアロ工房