ヴェリテ元離宮二条城 （取材レポート）

本物件のほど近くにスタイリッシュな外観で佇む「La Biographie…」。フランスの｢La liste1000｣に選定され、星の数でレストランを評価するガイドブックにも掲載された世界各地･日本全国からお客様がいらっしゃるというフランス料理店です。オーナーシェフの滝本氏に話を伺いました。

『｢落ち着いたエリアで｣と、元離宮二条城より北のここに2019年移転。その時、ここは平安京内裏があった地であることを知り驚きました。1200年以上も昔、国の中心であり連綿と歳月を重ねてきた地｡遺跡や遺構も周辺に点在し、とても興味深いです』

平安宮内裏の遺跡がすぐ前にある店の名が､｢伝承…」を意味するというのも、不思議な縁を感じます。
『何百年も受け継がれてきたフランス料理には歴史･文化･哲学･芸術などが反映されています。それらを含めて料理を次代に伝えたいという思い、その先への可能性を店名に込めています。おいしさを超えた美しさ、驚きや感動、いわゆる料理の新しい表現“ガストロノミー”を発信していきたいです。そして、京都を感じてもらいたいですね。限りなく京都の素材を使い、歴史や文化を料理の中に取り入れ京都のアイデンティティーを表現しています』

高い技術と感性、吟味された食材で生み出される、シェフの思いが込められた料理すべてが芸術品のよう。記憶に残る食事のシーンになりそうです。

写真4点とも｢La Biographie…｣にて撮影。

｢二条｣駅からすぐ、「ITALIAN EATALY & SPECIALTY COFFEE｣の看板をあげている「MIZO」のオーナーシェフに話を伺いしました。
『私はこの町で生まれ育ったので、子どもの頃から思えば、ずいぶん人通りが増えて印象も変わりましたね。駅前にBiVi二条やコープ、ライフができ、JRと地下鉄が使え、非常に住みやすいです。四条方面や京都駅もすぐ。京都駅からは大阪駅へもつながり、大阪へ通勤されている方も多いです。バス路線も多く、嵐山や金閣寺､上賀茂方面へも行けます。便利だけれど、人がすごく密集しているわけではない。ゆったりとした感じが良くて、ここから離れようと思ったことはないです』

千本通に面した明るい入口からオープンキッチンを眺めながら店内へ。勾配天井の落ち着いたダイニングスペースが広がっています。
『窓がなく洞窟のような雰囲気で、ゆっくりと食事をしていただけるスペースです。「せっかく外食していただくのなら体に優しいもの｣との思いで、有機栽培や路地栽培の野菜､産地直送の魚などを中心に使っています。ワインは添加物を抑えたイタリア産の自然派ワイン、スペシャルティコーヒーをご用意。ワインやコーヒー好きの方にもお越しいただいています』

休日のランチをゆったりとコースで、夕食を作る元気がない時はここで、お好みのお料理とワインでほっこりと、などいろんな使い方ができるイタリア料理店です。

写真4点は｢MIZO｣にて撮影。