クリオ レジダンス大船シーズンテラス （取材レポート）

標準的な3LDKプランの場合、スパンの平均幅は6～7ｍと言われます。しかし、パッシブデザインに基づいてプランニングを行っている本物件では、3LDKで7.5ｍ以上のワイドスパンを確保（一部住戸除く）。開口面を広く確保することで、冬は室内に陽光の温もりが届きやすく、夏は爽やかな風が通り抜ける設計になっています。

《Eg1-Rタイプ》は、ルーフバルコニー付きの開放的プラン。廊下面積を抑制し、居室面積や収納に還元した有効活用プランです。
ワイドに確保されたルーフバルコニーは畳数換算すると約17.8畳もの広々空間。奥行きがあり、整形なので使い方に制限が少ない点もポイント。リビング・ダイニングはもちろん、キッチンからも出入りが可能なので、外ごはんやリラックス空間などアウトドアの愉しみが広がります。
また、開口部が３面確保された角住戸なので、通風、採光性に優れた心地良い空間を実現。シューズインクローク、ウォークインクローゼットなどの大型収納のほか、片付けストレージ、廊下の物入、パントリーなど随所に設置された収納も多く、物の仕舞い場所が決められることで整然とした居室空間をキープすることができるでしょう。

「80m²超の広さの恩恵」を改めて実感できるのが収納力の高さ。全洋室に大型のウォークインクローゼットが配置されているため、家族のアイテムは各自の個室で整理整頓可能。子どもたちは、自分のアイデアで収納方法を工夫することができ、片付け習慣を身につける良い機会になります。加えて、クローゼットの入口がすべて「引戸」になっている点にも注目を。引戸なら開閉時のデッドスペースが無くなり、空間を隅々まで使えます。

注目は通常の間取りではなかなか見かけない「玄関」にも大きな窓が設置されている点。玄関窓を開放しておけば、対角線上のバルコニー窓から風が入り、空気が流れ出るようになるため、まさに“自然の力”で住戸内の換気性能を高めることができます。これなら、夏の夜はエアコンなしでも心地よく過ごせそうですし、冬の暖房時の換気もスムーズに行うことができます。

洗面室は廊下～キッチンへ通り抜けできる2ＷＡＹ動線。家族の身支度が重なる平日朝の時間帯も“洗面室渋滞”を解消できるほか、キッチン側から風が通り抜けることで水まわりの湿気のこもりも解消。日々の家事効率もアップします。

《Eg2-Uタイプ》は、約11.1ｍ開口のワイドスパン角住戸。LDには「ウォールドア」が採用されているため、開放すれば合計約27.7畳という迫力の大空間LDKが完成します。また、洋室（3）と洋室（2）の間には「ウォークスルークローゼット」が。バルコニー側から共用廊下側まで一直線につながる“爽やかな風の通り道”が居住性を高めてくれます。

■洗面室はＷボウル設計
近頃は、男性や中高生も美容アイテムを使うようになり“家の洗面スペースが足りない”という声を耳にします。そこで、100m²超プランの洗面化粧台には、まるでラグジュアリーホテルのようなＷボウル設計を採用。2つのボウルを使い分けることで朝の身支度もゆっくりできるほか、大型鏡裏収納のおかげで家族の美容アイテムもスッキリ収納できます。意匠性・機能性共に優れた設計です。

■グリーンカーテンが室温上昇を抑制
全住戸のバルコニー天井には「グリーンカーテン」を設置できるフックを装備。真夏には強い西日を遮り、室温上昇や家具の日焼けを防いでくれるほか、葉の表面から放出される水蒸気の蒸散作用により周辺の温度を下げる効果も期待できます。