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Photo: iStockphoto / thinkstock

あなたはどっち? 表札をかける派VSかけない派 各々の事情・主張

嘉屋 恭子
家と酒と猫を愛するライター

エントランスや郵便受け周辺にある表札は、家の主や居住する家族を知らせる「家の顔」。でも、最近では防犯意識の高まりからか、設置しない人も増えているよう。表札をかける派、かけない派、それぞれの主張をまとめてみた。

「郵便物の誤配防止」「ご近所づきあいに欠かせない」

そもそも、表札の目的は、住んでいる人の氏名を明らかにすること。表札に人の名前が明示してあれば、そこには△△さんが住んでいるということが明らかになり、郵便物や宅配便の誤配を防ぐことができる。加えて、ご近所の人にも名前をおぼえてもらえることができ、コミュニティに溶け込みやすくなる。

表札をつける派はこの機能とメリットをあげていて、特に「佐藤」「鈴木」などの苗字の人は、余計にその実感を強くするよう。筆者の知人にも佐藤さんがいるが、「新築物件に入居するんだけど、2軒並んで同じ佐藤で、しかも建物外観も白で似た感じ。隣の佐藤さんと違うと分かるような表札をかけないと、紛らわしくて困る」と話していた。

また、ご近所づきあいが欠かせない一戸建ては、「我が家はここですよ」というあいさつ代わり(?)になるようで、「表札つける派」が多数派のようだ。確かに住宅街の一戸建ての並びを見てみても、その多くが表札アリだ。

しかし、表記の内容はというと、若干ようすが異なる。というのも、年季の入った表札は世帯主の氏名がどーんと記載されていたり、家族全員の名前がのっているが、最近建てられたものは事情が異なり、苗字のみ(住居表示はナシ)が多い。どうやらフルネームや家族全員の氏名が分かると、家族構成(性別や年齢)が予測できて、防犯上あまり良くないという考えが浸透してきたようだ。セキュリティを考えて、表に出すのは、必要最小限の情報にとどめておきたいというのが、最近の流れだ。

つけない派は防犯対策が大きな理由。マンションには不要説も…

では、表札をつけない派の主張としては、どのようなものがあるのだろうか。圧倒的な理由としてあげられているのが、先ほどにもあげた防犯対策(※1)。特に女性1人暮らしともなると、1人暮らしであることがばれたくないという心理が働くためか、掲示しない人が多数派に。また、女性1人暮らしでなくとも、苗字が分かれば業者を装ってドアをあけさせることができる、子どもがいる場合には名前がバレて誘拐などの犯罪に巻き込まれる…といった懸念から、つけていない人もいる。ちなみに、表札は公開されている個人情報という扱いになるため、外部から見て苗字などを集めて住所録をつくっても、違法とはいえないのだとか(※2)。
 
建物の種類でいうと、一戸建てよりもマンションのほうがつけない派が多いよう。その理由には、表札のデザイン性の低さ(好みのものがない、一戸建てと比較して自由度が低い)、エントランス部の郵便受けに部屋番号さえ表示しておけば郵便物の誤配は避けられる、訪問販売を避けたい、ご近所づきあいを極力控えたい…というものがある。

筆者の母は、マンション理事や子ども会の役員をしているが、最近は、マンションの玄関まわりに表札がなくて連絡したり書類を渡すときに困っている、と愚痴っていた。単に表札ひとつとっても、周囲のコミュニティとの付き合い方など、そこで暮らす人の価値観が見てとれて興味深い。
あなたは自宅の表札、どうしたいですか?

■参考資料
「表札を出さない心理」住適空間wiki(※1)
HP:http://sutekicookan.com/表札を出さない心理
表札を出すことのデメリット、シングル女性の場合

やさしく読む「個人情報保護法」 @IT(※2)
HP:http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/rensai/privacy06/privacy03.html

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