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【今週の住活トピック】2012年の住宅トレンド、キーワードは「職近・親近(しょくちか・おやちか)」

山本 久美子
住宅ジャーナリスト

(株)リクルートは、このたび「2012年のトレンド予測」を発表した。同社が手掛ける住宅など6つの事業領域について、毎年トレンドを表すキーワードを発表しているもので、今回が3回目。ここでは、住宅キーワードを中心に紹介していこう。

■住宅選びは、「職近・親近」で都心コンパクト・共育二世帯が注目される

「職近(しょくちか)・親近(おやちか)」が、今年の住宅選びのキーワードとなった。このキーワード制定の背景として、共働き夫婦の増加、収入の伸び悩み、東日本大震災での“帰宅難民”体験の影響などを挙げ、職場や親元に近くて、安心して子どもを守り育てることのできる家が好まれるという見立てだ。
具体的には二派に分かれ、親が近くにいない場合は、職場からの距離を最優先して「都心のコンパクトマンション」を、親が近くにいる場合は、家事や育児の協力を理由とした「共育二世帯住宅」を選ぶ傾向が強まるという。

子どもが小学校入学前の若い共働き家族は、東京23区内で3世帯に1世帯は50㎡台・60㎡台を買っているというデータもある。広さを抑えたコンパクトマンションといえば、以前はシングルかカップルが買うことが多かった。しかし、若いファミリー層が「職近」で価格を抑えるために、いざというとき買い替えもしやすい都心コンパクトマンションに流れているということだ。さらに、外部施設を利用して、大きな荷物は実家やトランクルームに保管、泊めるのはホテルやマンションのゲストルーム、といった「クラウド発想」も増えると予測している。

一方、親の助けを借りる「共育二世帯住宅」派は、大震災をきっかけに子世帯から呼びかけ、通勤圏内の実家を二世帯に建て替えたり、実家を売却して通勤圏内に二世帯を建てる志向をもつ層のこと。共育により、共働きを続けて世帯収入を維持し、双方の世帯の独立性を保った間取りで、家事や育児を協力してもらうスタイルになるという。

若いファミリー層が、都心コンパクトと共育二世帯といった限定された住宅に向かうというのは、言い過ぎな感もあると筆者は思うが、大震災とその後の帰宅困難、計画停電などの経験は、首都圏の住宅選びに大きく影響するはずだ。職場や親元の近くという「職近・親近」の傾向は、確実にこれまでよりも強まると思う。

■「職近・親近」の背景(「2012年トレンド予測」住宅発表資料より抜粋)

【今週の住活トピック】2012年の住宅トレンド、キーワードは「職近・親近(しょくちか・おやちか)」

■旅行は「ご当地イズム」、就職は「セカ就(せかしゅう)」、美容は「綺麗男(きれお)

住宅領域以外の2012年のキーワードは、以下の通り。
キーワードを「ご当地イズム」と制定した旅行領域では、ご当地グルメ、ご当地キャラのお土産、ご当地美女探し、ご当地の日常生活を体験など「気軽にリアルにご当地体験」が人気になると予測している。

就職領域では、企業活動のグローバル化が進んでいることを受け、学生側も世界で活躍する人材を目指した研鑽を始めているという。2012年はいよいよ、学生たちの「世界進出」を前提にした企業選びが本格化すると予測している。
また、美容領域では、”美容=女子のモノ”という意識に薄らぎが進み、男性においても身だしなみとしての「美容」が当たり前化していくと予測している。

●2012年のトレンド予測
旅行領域:”ご当地イズム”
<日本各地がオモシロイ! “ご当地イズム”の高まり>

住宅領域:”職近・親近(しょくちか・おやちか) “
<安心距離の家×合理的発想で子供を守り育てる>

日常消費領域:”ネタおすそわけ消費”
<”ネタ消費”が第2ステージへ突入!>

美容領域:”綺麗男(きれお)”
<美容を生活に取り込む 清潔男子が増加の兆し>

進学領域:”学内志塾”
<次世代リーダーは私塾で自分を磨く!>

就職領域:”セカ就(せかしゅう)”
<「いつかは海外」から「いきなり世界」へ。国境なき就活、始まる >

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