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狭い土地に家を建てると、リビングや家族の個室も小さくなってしまうのでは、と思いがち。
「しかしプラン次第で、狭さは克服できる」と、話すのは建築家の柏崎文昭さん(甚五郎設計企画)。ポイントは、中をなるべく仕切らないことだという。「廊下をなるべくつくらず、階段も部屋の中にとりこんで、フロアをオープンなワンルームスタイルにします」
必要があって部屋を区切りたい場合は、「天井までの高さがない家具などを置いて仕切るのがよいでしょう。空間を分けながらも天井はつながっていることで、視覚的に広さを感じられ、空間のアレンジも簡単です」とアドバイスする。
また、下の例のように、ガラスを間仕切りに用いて、光を通し開放感を出すというアイデアも。さらに外に視界が広がる工夫をすれば、より効果的だ。


平行四辺形や台形といった変形地も多い。
そういう土地に四角い家を建てると無駄ができそうな気がするのだが。
「建物を配置してできる敷地の空きをうまく利用する、あるいは敷地の形状に沿って、部屋そのものを変形させるなど、敷地形状を活かして、住み心地のよい家づくりは十分可能です」と柏崎さんは言う。
例えば、平行四辺形や台形の土地に建物を配置すると、どうしても角部に余分な空きができる。
その空きを外部空間として活かそうという発想があれば、四角い敷地よりも奥行きのある庭を楽しむことができる。
また、部屋を敷地形状に沿って変形させた場合、例えば下の事例に見られるように、ちょっとおもしろいリビングの空間ができることがある。落ち着いた家族の集まる場として、有効に活かすことができる。


三方を隣家に囲まれ、道路に面した狭い間口しか外に開かれていない。そんな細長い敷地では、光と風を存分に採り入れることは絶望的だろうか。
「敷地への建物の配置のしかたで、光や風を採り入れやすくなります。例えば、コの字形や雁行形に配置して、中庭から光を採り入れるという手法もよく使われます」(柏崎さん)。
また、道路側など開けているところからはなるべくたくさんの光を採り入れられるよう工夫することも大切。例えば、下の写真の例のように全部開口部にしてしまうといった具合。
「どうしても光が足りない場合は、トップライトを設けて、上から光を採り入れるという手段もあります」
ただトップライトは光の量が通常の窓よりかなり多く、夏場非常に暑くなるので、設ける位置に注意しよう。



傾斜地っていかにも家を建てにくそう、と思うかもしれない。しかし、傾斜地には、平地にはないメリットもある。
「土地の段差を利用すると地下室や地下車庫などをつくりやすいんです。地下といっても土地に高低差があるので、半分は地上に出ていますから、工事もしやすくコストも抑えられます」と柏崎さん。半地下ができることで、左の例のように上階がスキップフロアとなり、変化のある空間を楽しむこともできる。
また、敷地が傾斜していることから、低いほうに向かった窓からの見晴らしがよいというメリットも生まれやすい。
地盤については、造成地で敷地を平坦にするために盛り土をした部分は、軟弱となりやすいので要注意。事前に地盤調査をして、地盤改良など適切な補強をすることが肝心だ。


かなり築年数を経た住宅つきの土地のこと。利便性が高かったり、環境がよいなど好条件の土地を入手できることがあり、ねらい目。ただし、建て替えるためには、古い家屋の解体・撤去費用が別途かかることを忘れないように。
あらかじめ建築を請け負う会社が決まっている土地。自分が希望する会社で自由に建てたいという場合は、不動産会社に条件を外してもらう交渉をしてみよう。多少土地の価格がアップになる可能性があるが、外してもらえることもある。
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