不動産・住宅サイト SUUMOトップ >> 一戸建て・土地の基礎知識 > 実例から見る 北側道路の土地で手に入れる風通しのよい陽光あふれる住まい

家を建てる場合、南側道路の土地を希望する人は多い。だが、暮らしやすさを考えたとき、必ずしも南側が理想の土地とは限らず、北側道路の土地に家を建てるメリットは多い。そうした事情を土地活用のプロにうかがった。
永田博宣/株式会社フリーダムリンク代表取締役
相続対策、遺産分割、不動産有効活用・売却等の、顧客の相談内容を整理・分析し、弁護士・税理士等の専門家と協働でコンサルティングを行っている。ファイナンシャル・プランナー、不動産コンサルティング技能登録者
一般的に、北側道路の土地は需要が少ないため、条件の似た南側道路の土地より比較的価格が安く設定されている。「5~10%程度は安いでしょう」と永田さん。さらに、「北側道路の土地は人気のある南側道路の土地より、手放すことを躊躇する人が少なく、南側と比較すると物件数が多いです」。北側道路の土地なら、希望するエリアの多くの候補地を、予算内で検討できるのだ。
「土地の広さや形にもよりますが、南側道路の家は通行人の視線を遮るため、レースのカーテンや樹木、フェンスで目隠しをすることが多いです。一方、北側道路の家は日が差し込む大きな窓が道路の反対側にあるので、通行人が気になりません」と永田さん。大半の家が北側には大きな窓を設置しないので、南側に大開口を設けてもプライバシーを保ちやすい。カーテン全開で過ごしたい、広いデッキでプライベート感を味わいたいと希望するなら、北側道路で考えるのが有効だ。
家を建てる際には、北側の建物に日が当たるようにするため、建物の高さや形に規制がある。これを「北側斜線制限」(※)という。住宅街でよく目にする北側上階部分の屋根や一部の壁が傾斜している家はこの規制によるものが多い。「土地の広さや形によっては、北側隣接地に寄せて家を建てる南側道路の土地よりも、道路側に家を建てる北側道路の土地の方が上階の空間を広めにとれて、有効活用できることもあります」と永田さん。
※北側斜線制限
第1種および第2種低層住居専用地域などでは、北側隣地の日照環境確保のため、「北側斜線制限」が設けられている。隣地境界線から5mの高さを起点にして、真北方向から「1対1.25」に勾配した斜線の範囲内に建物の高さや形状を収めなくてはならない。
「北側道路の土地の中には、南に広い公園があったり、南斜面に立地するなど視界が開けている好条件のものもあります」と永田さん。そうした土地なら開放的で明るい家が実現できる。さらに、「アプローチや駐車場を庭に配置しなくてはならない南側道路に比べて、北側道路の土地は、駐車場もアプローチも道路側に効率的に配置できます」。庭をプライベート的に使えるのもメリットだ。
「南でなどと立地限定で探すのは良い土地と出合うチャンスを逃すことになります。多くの土地を見て、条件に合う土地が見つかったら日当たりや環境をチェックしましょう。」(永田さん)
「土地契約の前に、理想の暮らしが実現できる家がそこに建てられるのか、建築プランをじっくり検討しましょう。理想を言うと、建築士に希望がかなうか、購入前に土地を見てもらうのがベストですね。」(永田さん)
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