不動産・住宅サイト SUUMOトップ >> 住宅設備の基礎知識 > 玄関ドア・窓選びの基礎知識

種類が多く、デザインや機能も多彩な窓。
色や形状によってインテリアの雰囲気ばかりか外観のイメージも大きく変わる。
用途に合わせて、美しい窓をつくろう。
窓の基礎知識

サッシとガラスの性能、デザインに多様性
窓はサッシとガラスで構成され、窓を選ぶときはサッシとガラスをそれぞれ選ぶことになる。外部との接点となるため、熱の出入りを少なくする断熱性能、不審者の出入りを妨げる防犯性能が不可欠だ。室内の雰囲気や外観のイメージを左右する部材でもある。デザインも多彩で輸入部材も数多い。部屋の用途を十分見極めて選択したい。
←アルゴンガス+LOW-Eガラスが標準のスライディングドア。サッシは北欧パイン。●プレイリーホームズ
窓を考える時は、まずサッシを選ぶ。下は開き方で分類したものだが、サッシには多くの形状やデザインがある。
引いて開けるタイプには、横に引くものと縦に引くものがあり、開閉のためのスペースがいらないので機能的だ。
押し引きして開けるタイプは、欧米の住宅で多く使われている。上下、左右、内外など開く方向がいろいろあり、デザイン性にも富む。これを採用するときは、開く方向にガラス戸が飛び出すので開閉時のスペースをきちんと確保しておきたい。
サッシの素材や色も選択のポイントになる。一般的なアルミのほか樹脂や木を採用したサッシもある。また、アルミを室外側に、室内側には断熱性に優れた木や樹脂を組み合わせたサッシも。部屋の用途やインテリアも考慮して大きさやデザイン、取り付ける位置を決めよう。
また、窓は外観デザインの面でも大きな役割を果たす。デザインや形状、配置などによって外観イメージが異なるからだ。希望すればCGなどを使って、外観イメージや内部のインテリアとの調和を確かめられる。
採光や通風のほか、視界の広がり、外からの見栄えなど目的やデザイン性も合わせて適切な形状を選びたい。
引いて開けるタイプ
片引き窓

一方がフィックスで、片方のガラス戸だけが左右に動いて開閉。フィックスの面で眺望を取り入れることも
引き違い窓

2枚のガラス戸が動き、左右どちらにも開けられる。開口幅が調節しやすく、清掃も容易
上げ下げ窓

ガラス戸を上下にスライドさせて開閉する。場所を取らずに開閉したい窓に適している。
押し引きして開けるタイプ
たてすべり出し窓

窓を開けると開き部分が内または外に飛び出す。角度調整できるカムラッチハンドル付
すべり出し窓

ガラス戸を押すと、窓枠に沿ってガラス戸が外側にすべり出すことで開き、引くと閉まる。ハンドルで操作
内倒し窓

ガラス戸の下枠を軸に上側が室内側に倒れて開く。上部から換気するので、効率よく風が入る
その他のタイプ
フィックス窓

採光や眺望を目的にガラスを窓枠にはめ込んだ開閉しない窓
ルーバー窓

細長形状のガラスが組み合わさり、ハンドル操作で上下に開閉
オーニング窓

ハンドル操作で開閉する庇状のルーバーを組み合わせた窓
出窓

壁から張り出す形によって台形出窓、弓形出窓、三角出窓などの名称がある。室内を広く感じさせる効果も人気
写真提供/三協立山アルミ
サッシを選ぶときは、断熱性能にも配慮したい。断熱サッシとは住宅の断熱性向上のためのサッシのことで、サッシを2重、3重に設けるものと、複層ガラスを採用したものがある。
複層ガラスを組み合わせたサッシは、室内側と室外側のアルミサッシの間に、特殊な断熱材を挟んだものや室内側、あるいは室内側と室外側の双方に木や樹脂を採用したものもある。より断熱性を高めたいときはサッシを2重に入れる方法も。内窓は、窓を変更できないマンションのリフォーム時にも有効。
このほか、バリアフリー構造のサッシもある。掃き出し窓やテラス窓の下枠レールが飛び出さないようにしたもので、室内との段差を解消してつまずかないよう安全性を高めている。
断熱窓のバリエーション
木製断熱サッシ

天然木材を使用した断熱窓。木部表面に専用のフッ素系塗料を塗装し、木の風合いを生かしながら耐候性を実現した。「もくまどFc」●旭硝子板ガラスカンパニー
アルミ+樹脂複合サッシ

室内側に樹脂、室外側にアルミを使用した複合サッシ。アルミの1250倍といわれる樹脂の高い断熱性能を生かした。真冬に手で触れても温かみがある。「シンフォニーマイルド」●トステム
ガラスはその選び方によって断熱性や防音性、防火性などの性能が大きく変わってくる。
窓ガラスは大きく一般ガラスと高機能ガラスに分けられる。一般ガラスのひとつが、かつての住宅に使われていたフロート板ガラス(単板ガラス)だ。安価だが断熱・防犯などの機能は期待できない。高機能ガラスは文字通り機能を高めたガラスで、板ガラスを数枚組み合わせた合わせガラスや複層ガラス、強化ガラスなどがある。機能もさまざまで、用途に合わせて選ぶことができる。
最近は住宅の高気密・高断熱化が進み、開口部にも断熱性能が求められるようになり、複層ガラスを標準仕様として採用している住宅メーカーも多い。高機能ガラスのもつ機能や性能を生かすことで、遮音・断熱の効果を出したり、安全性や防犯性の高い窓を作ることも。サッシによってはめ込むガラスを指定することも可能だ。
複層ガラス

ガラスの間に封入した乾燥空気が動かないことで断熱性を高める。1枚のガラスの2倍の断熱性を持ち、結露も防げる
高断熱複層ガラス

室内ガラスにコーティングした特殊金属膜が、日射熱を取り入れつつ、室内の暖房エネルギーを反射。断熱効果がより高い
遮熱複層ガラス

室外側ガラスにコーティングした特殊金属膜が夏の強い太陽熱を反射、冬は室内の暖房熱を反射する。省エネ効果が高い
窓を選ぶときは、断熱性能を高めたいのか、それとも防犯性能を高めたいのか、目的を明確にすることが大切だ。断熱性をより高めるには空気層を多くとった厚めの複層ガラスになるためサッシとの組み合わせも重要なポイントになる。価格はサッシとガラスの機能が上がるほど高くなる。ただ、窓の断熱性が高まると冷暖房効率が上がり、光熱費が抑えられるメリットも。

遮熱複層+防犯ガラス
高い遮熱・断熱性能に加え、万一破損しても、破片が飛散、脱落しにくい。「サンバランスセキュリティ」●旭硝子板ガラスカンパニー
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