リフォーム前に知っておくべきお金の常識26

09年08月19日
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中級編 お金のこと、もっと知っておこう。

8. リフォーム費用はどう決まるのか知るべし。

リフォーム費用は、右図に見られるように、「材料費」+「工事費」で決まります。
材料費とはリフォームに使われる設備と建材、つまりキッチンやバス、配管器具、電気設備、床材、壁紙などの費用のことです。
一方、工事費は手間賃つまり人件費のことです。手間賃はふつう1日一人当たりいくらという計算がなされます。一人が3日かけて行う工事と二人が3日かけて行う工事では、単純計算をすれば、後のほうが2倍の手間賃がかかるということになります。実際にはその職人さんの日当によっても左右されます。

そうなんだ! リフォーム費用の決まり方

リフォーム費用の決まり方

9. 費用はプランしだいで変わることを知るべし。

「プラン」とは、どのような工事をどこまで行うのかという計画内容のこと。例えば、キッチンリフォームを機器の交換だけですませるのか、内装も変えるのか、さらにリビング・ダイニングの内装まで変えるのかといったことです。
それによってまず材料の量が違ってきます。材料は「単価×量」で金額が決まり、量が増えると金額も増えます。また工事費(人件費)は工事日数に比例して金額が増えます。日数は工事範囲と手間のかかり方で決まります。材料費はそれほど変わらなくても、壁紙を張るより塗り壁のほうが高いのはそのためです。

10. 費用は「材料のグレード」で変わることに注意すべし。

プランが同じでも高い材料を使うと費用は上がります。案外、このことに無頓着な人が多いのです。
例えば、床材のフローリングの価格は1m2当たりいくらなどと決められています。単価が5000円違う材料を12畳のリビングに用いるとすると、12畳は約20m2ですから、総額では10万円の違いになります。キッチンやバスなどの設備機器は、商品によって何十万円も違うことがあります。あれが欲しい、これが欲しいと、限りなく要望すると予算オーバーが必至。設備や建材は、1点1点きちんと価格を確認しながら、リストアップすることが大切です。

11. 「追加費用」が発生することがあることに注意すべし。

工事が始まってから追加費用が発生することがあります。見積もり段階では床や壁に隠された木部の傷みがよく分からないからです。土台などが傷んでいれば、交換したり、補強したりしなければなりません。その費用が予想外に高くつくことがあります。見積もりの前に詳細な調査を行ってもらえば、ある程度は費用の追加を防止できます。それでも追加は発生すると思って、資金は少し余裕をもって準備しておいたほうがよいでしょう。
また、工事途中で施主自身が材料を変更したいという場合は、まず費用を聞いてからにしましょう。

12. 設備は「見栄えの差」でも値段が変わることに注意すべし。

設備は機能が増えたり、サイズが大きくなれば当然、費用は上がります。もう一つ案外、気づかれていないのが素材の違い。例えばキッチンの価格は、ワークトップがステンレスか人造大理石かによって、下表のように大きな開きがあります。さらにキッチン収納部の扉材によっても大きく違いが生じます。一番安いランクと一番高いランクの扉では、30万円以上の違いが。かといって、機能に大きな違いはありません。
このように設備機器もキッチンなどは見た目の美しさによっても価格に大きな違いが生じることを覚えておいたほうがよいでしょう。

こんなに変わるんだ… 設備・建材のグレード

グレードの違いで価格は変わる。どこで変わるのか覚えておいて、上手に選びましょう。

キッチンのワークトップ
ステンレス
耐水性、耐熱性、耐衝撃性に優れた素材で、ワークトップの定番。手入れもラク。

プラス約5万円~25万円
キッチン間口255cm程度で

人造大理石
見た目に豪華さがあり、熱や水にも強い素材。柄などによって価格は幅広い。
キッチンの収納扉
樹脂シート張り
よく使われる素材で、色・柄ともに豊富。安い価格からあるが、高級仕上げもある。

プラス約10万円~25万円
キッチン間口255cm程度で

鏡面仕上げなど
樹脂シートに美しい光沢のある鏡面仕上げなどを施したものが中級品になる。

プラス約10万円~15万円
キッチン間口255cm程度で

天然木および
樹脂UV仕上げ
天然木の扉は重厚な印象。樹脂シートにUVコートなどの仕上げを行うと艶が出る。
室内ドア
樹脂シート張り
合板や繊維板の表面に木目を印刷した樹脂シートを張ったものが標準的なドア。

プラス約3万円~4万円

突き板
中級から高級なドアは突き板張り。デザインに凝ったものは高い。

プラス7万円~8万円

むく材
最高級品のドアはむく材でできている。最近はやや安い集成材使用のものも。

上記金額は取材に基づく目安です。製品によって異なります

13. 見積もりは複数の会社からとるべし。

「見積もり」とは施主の望むリフォームがいくらでできるのかを計算してもらうこと。そのためには、まず家にきてもらい、現在の状態を調べてもらう必要があります。それが「現場調査」。そのうえでどうしたいのか希望を述べます。それを受けてリフォーム会社は、プランニングし、見積もりを出します。提出書類は右の3種類。1社に依頼するだけでは、比較検討することができません。よいプランなのか、高いのか安いのかも分かりづらいものです。
打ち合わせなどに時間と手間がかかりますが、都合に合わせて2~4社ぐらいに依頼するとよいでしょう。

キホンは3つ! 見積もり時に提出される書類

キホンは3つ! 見積もり時に提出される書類

14. 予算はリフォーム会社にきちんと伝えるべし。

施主の予算がわからないとリフォーム会社は適切なプランニングができません。打ち合わせのときに、リフォーム会社になるべく正確な予算を伝えましょう。多少なら超えてもよいのか、厳守なのかも言い添えておきます。そうすれば、リフォーム会社のほうでは、その予算に合った材料を選定し、プランを考えてくれます。逆に予算も伝えずに、プランニングを依頼してもリフォーム会社は困りますし、本気でリフォームする気があるのか疑われることもあります。お互いが信頼しながら進めるのが、よいリフォームに到達する道と心得ましょう。

15. 見積書の出し方で会社の信頼性が計れると知るべし。

見積もりは、中級編 13. 見積もりは複数の会社からとるべし。で述べたように3種類の書類が同時に提出されるべき。ただ費用が提出されるだけでは、どのようなプランが実現するのかがわからないからです。それをあらわすのが設計図であり、仕上げ表。
また見積書の中身も「工事一式○○円」の羅列のみではダメ。以下に示したように、工事ごとにどこにどのような材料がどれだけ使われるのか、またその単価はいくらで、合計がいくらなのかまでわかる「明細」が付いていることが前提。これらの書類に不備があるようでは、その会社は信頼できない、と思ったほうがよいでしょう。

見積書

見積書(明細部分)の体裁例。材料の数量、単価が分かるようになっているかどうかがポイント

16. 見積もりの比べ方を知るべし。

見積もりは、金額だけを比べてもまるで無意味です。なぜかといえば、その費用でどんなリフォームができるのかを見ていないからです。どんなリフォームなのかは、プランつまり設計図を見て理解します。さらにどんな材料が使われるのかを「仕上げ表」および見積もりの「明細」から読み取ります。
プランはどれだけ自分の要望が満たされているか、かつプラスアルファの魅力的な提案がなされているかをチェックします。材料についてはカタログをもらってどのようなものなのか調べましょう。自分が要望したものが入っているかも要チェック。

仕上げ表

仕上げ表の体裁例。どの部屋にどのような仕上げ材が使われるかが一目瞭然

17. 値段は実物を見て判断すべし。

見積もりにはシステムキッチンがいくらと表示されています。その金額が他社より安くても、問題はそのシステムキッチンがどんなものかということ。それを知るには、まずカタログで品番を照らし合わせて確認します。しかしそれだけではまだ不十分です。できればショールームで実物を確認しましょう。床材などはサンプルを見せてもらいます。写真で見るのと実物を見るのとでは、印象が異なることもあります。キッチンなどは使い勝手まで、確認しておきましょう。

18. コストダウンはリフォーム会社に相談すべし。

見積もりの金額が予算を超えていた場合は、コスト調整を行います。どうしても譲れないもの以外の材料のグレードを落とすか、プランの変更で対応します。その際は必ずリフォーム会社に相談しながら行いましょう。同程度のグレードの設備でもメーカーを変えれば、より安く仕入れられる場合があります。また、どの材料ならグレードを落としても仕上がりに影響が少ないかなどのアドバイスもしてもらえます。適切な意見がもらえないようなら、その会社はパスしたほうが無難です。

19. 口約束は禁物と心得るべし。

打ち合わせで決めたことや追加・変更したことはすべて書面で残しておかないと、後々言った言わないのトラブルになりがち。契約までならまだ変更も軽くできますが、工事が始まってから、希望以外の設備が入っていたりすると面倒。変更するために余分なお金がかかることも。
変更の要望などはメールやファックスを使うと履歴や書面が手元に残るので証拠になります。それとともに、決定した事項が必ず見積もりに入っているかどうかを確認することが大切です。

>>次のページでは「上級編 お金を上手に使えば成功間違いなし」を紹介します

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