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賢くローンを借りて返すには、これまで説明してきたように「返済期間」と「月々の支払い」を併せて考える必要がある。だが、家計の事情はファミリーによりさまざまだ。
基礎編を踏まえ、タイプ別に応用をきかせた借り方・返し方を学ぼう!

「月々の返済額に住まいの維持費を加えた額が今の住居費以内に収まるのであれば、長期固定金利で借りてできるだけ短く返すことをお勧めします。低金利が長く続いているので、今後もしばらくはこの状態が続くのではないかと考える人もいますが、10年~20年後も低金利が続くかどうか分かりませんから」(菱田さん)
だが、金利の仕組みを理解し、日ごろから動きをチェックできるのであれば、固定期間が短く金利の低いタイプを選んでもいいという。
「20年返済ぐらいで組めるのなら、当初は10年固定などで借り入れる方法があります。金利見直しの時点で金利が上昇していたら、より金利が低い5年や3年の短期固定金利に選び直していけば、返済額の増加を抑えることも可能でしょう」(同)
はじめから全額を変動金利で借りるのはリスクが高いといえそうだ。

妻にも収入がありローンが返済可能であれば、ローンを夫婦別々に借りるか、フラット35などを夫婦の連帯債務で借りる方法が考えられる。夫1人の名義でローンを借りて妻の収入も返済に充てると、妻から夫への贈与とみなされる可能性があるからだ。
「妻が働いているのであれば、夫婦の収入比率に応じて住宅ローンや住宅の名義も分ける必要があります。金利については夫1人で借りるケースと同様、長期固定が基本です。ただし、妻のローンを短期で返済できるといった場合は5年固定や10年固定でもかまいません」(菱田さん)
ローンを2本立てにすると手数料などの諸費用が増えるが、1本で借りる場合とさほど大きな差はない。
2本立ての場合は、条件さえ満たせば住宅ローン控除を夫婦で受けられるメリットもあるので、ぜひ活用を検討したい。
取材・文/大森広司 イラスト/やのひろこ
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