分譲マンションから一戸建てに住み替えたい!~その4~

07年10月25日
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相談内容:分譲マンションから一戸建てに住み替えたい!ローンは借りられる?今後の生活は大丈夫?

■家を建てるときの注意事項…資金計画は無理せず慎重に

 家は年収の何倍もする買い物で、年収の何倍もの住宅ローンを借り、何十年にもわたってそのローンを返していきます。資金計画では何より、住宅ローンを借りすぎないことが大切です。そのためには、自己資金を十分に準備すること、収入を増やすこと、予算を高くしすぎないことの3つがポイントになります。

自己資金は、諸費用を含めて、土地+建物の合計価格の25%~30%程度準備するのが基本です。夫や妻の両親などから援助が受けられれば、その分自己資金が増えるので、資金計画がぐっと楽になります。可能性があるなら、早めに相談してみるといいでしょう。

住宅ローンの借入額の目安は「税込収入の4倍まで」なので、夫が昇給したり、妻の収入を合算したりすることで、借入額を増やすことができます。ただし、まだ働いていない妻の収入を(とらぬ狸の皮算用で)計算に入れるのは危険。働きたくても働けないという状況が、意外に長く続く可能性もあるからです。

予算を膨らませないことはとても大切です。土地を探していても、家の設計を相談していても、あと50万円100万円プラスしたらこれだけ良くなるという点がいくつもいくつも出てきます。それがいくつか重なると、あっという間に300万円、500万円の予算オーバーに。自己資金の額と、借りられる(無理なく返せる)ローンの額をシビアに計算し「絶対にここまで」というラインを引いて、予算オーバーしないようにしてください。

家は、家族の生活を支える大切なもの。でも、家にお金をかけすぎると、それ以降の生活をとても窮屈にしてしまいます。ローンがもっと少なかったらあれやこれができたのにという「可能性」をつぶしてしまうかもしれません。ゆとりがなくなり、やりたいことができない、行きたいところに行けなくなってしまうとつまらないですね。年収や貯蓄などから、家にかける/かけられるお金をバランスよく見積もることが大切です。

■家を買うタイミング…下の子が小学校に上がる頃がベスト

K家の場合、子どもが1人のときにマンションを買いましたが、2人目が生まれて手狭になってしまいました。幸い、マンションがあまり値下がりしていなかったので、売却して手元にいくらかお金が残る計算です。これはとてもラッキーです。もしも運悪く値下がりが大きいと、売却価格がローン残高を下回ってしまい、売りたくても売れない、住み替えたくても住み替えられないという事態になってしまうことがあります。

家は、家族構成や年齢、暮らし方に合わせて、何回か住み替え、買い替えられるのが理想です。ところが現実には、売買に大きな税金や手数料がかかりますし、不動産の値下がりリスクがあります。それらを考えると、家を買うのは、家族構成がほぼ固まり、夫婦の働き方も決まってきてからというのが、リスクが少なく、理想的なタイミングといえます。

具体的には下の子が小学校に上がる頃。30歳前後で結婚した夫婦なら、30代後半~40歳前半と言えます。この頃なら家族構成もほぼ固まり、年収も上がり、(計画的に貯めていれば)自己資金も十分貯まっているので、無理のない資金計画で買うことができます。ただし、結婚の時期や子どもを持つ年齢は人によってさまざま。自分と家族のライフスタイルと資金面をよく考え、自分たちのベストタイミングを見つけてください。

■Kさんのケース まとめ

Kさんへのアドバイスをまとめてみましょう。

1.総予算をきちんと見積もる…予算を絶対にオーバーしないこと
土地の価格と建物本体価格だけでなく、別途工事費や諸費用も加えた総予算を見積もりましょう。Kさんの希望は3,700~4,000万円となりました。本文の具体的プランは総予算3,700万円のケースなので、この予算を超えないことも大切です(超える場合は、購入時期を先に延ばし、さらに自己資金を増やすことが必要になります)。

2.十分な自己資金を準備すること…あと3年積み立てて
土地価格+建物価格(別途工事費をふくむ)の2割以上の頭金と、諸費用分を自己資金として準備する必要があります。Kさんの場合は約900万円必要です。でも今、自己資金に当てられる金額は500~600万円。ご夫人が来年以降パートで働く予定なので、その一部を家のための貯蓄にあてれば増え方がスピードアップして、約3年で目標額に届きます。夫の個人年金も解約して、その保険料分も家のための貯蓄にまわしましょう。

3.住宅ローンは税込年収の4倍まで…3年後には条件をクリア
借りたい住宅ローンは2,800万円。この額を借りて無理なく返済するには、700万円以上の税込年収が必要です。Kさんの現在の税込年収は約550万円ですが、年5%の上昇があり、ご夫人が年80万円のパート収入を得られるようになれば、3年後には2人の税込収入の合計は約720万円になって、条件を満たします。

4.プランは柔軟に
今回の資金プランは、いくつかのことを前提に立てています。ご夫人がパートで働くことや、Kさんの収入が一定割合で上昇すること、予定通りに貯蓄が増えることなどです。しかし、予定通りに収入が増えないことやお金が貯められないこと、逆にもっと早くお金が貯まることも考えられます。もしかしたら、いい土地が考えていたよりずっと安く見つかるかもしれません。

プランを作ったらそれを忠実に実行しながらも、状況の変化に合わせ、購入時期を少し遅くしたり早くしたり、金額を低くしたり高くしたり、柔軟に対応してください。 ただし、ローンの借り過ぎだけは禁物ですよ。

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