物価が上昇すると、預金が減るってホント?

09年05月27日
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物価が上昇すると、預金が減るってホント?

唐突ですか、あなたは、預金が安全だと思い込んではいませんか?

預金は、銀行が破綻しても
・一定額(1金融機関につき1人あたり元本1,000万円とその利息)までは守られます。
・原則として元本保証 ですので、見た目の金額が減ることはありません。
しかし、「お金の価値の変化」を考えると、一概に預金が安全だとは言えないのです。

たとえば、物価上昇が起きたとすると、その分だけお金の価値は減少します。今から40年近く前、公務員の初任給は3万円程度でしたが、現在では20万円程度。
単純に割り算すると、昔なら1万円札1枚で約10日間過ごせたのが、現在では1日半しか生活できなくなっている計算になり、それだけ1万円札の価値が大きく下がっているのです。

今後も物価が上昇すると、反比例してお金の価値は下がります。預金の利息が物価上昇を上回るならいいですが、物価上昇率>預金金利だと、実質的には目減りしていることになります。

実際に、2008年の消費者物価指数(私たち消費者が買い物しているモノの値段の変化を見たもの)は前年比1.4%の上昇を記録しました。1年満期の定期預金の金利が0.3%程度だったことから考えると、0.3%-1.4%=-1.1% となり、去年は実質的に1%以上預金が目減りしたとも考えられるのです。

もっとも、2009年に入ってからは消費者物価指数の上昇も止まり、2月(前年同月比-0.1%)、3月(前年同月比-0.3%)とマイナスに転じてきています。やはり、現在の日本の状況で物価がどんどん上昇し続けていくというのは考えにくいと思いますが、いずれまた原油価格の大幅な上昇や急激な円安などが起きて、物価が上昇し始める可能性は十分にあります。




住宅取得のために「頭金」をコツコツ貯めている人も、預金が目減りしてしまうのは困るでしょう。でも、預金金利より物価上昇率のほうが高い状態が続いたとすると、頭金を貯めているつもりでも、実質的な価値が下がってしまうのです。本当に何年も物価が上昇し続ける状態に陥った場合は、おそらく住宅の価格も上昇が続いているでしょうから、そんなときは頭金が貯まるのを待つのではなく、早くローンを組んででも買ってしまったほうが有利になる可能性が高いといえます。


ちなみに、為替相場における円安は、諸外国の通貨に対して、円の価値が下落していることを意味するので、それだけでも円建ての預金は目減りしていると考えることもできます。もっと簡単にいえば、円安になると輸入品の値上げや海外旅行のパックツアーなどの値上げが行われ、お金(円)の価値が下がったと考えられるのです。

日々の為替レートの変動によって、円建ての預金の価値も、日々変動します。円高は円の価値の増加、円安は円の価値の減少を意味します。円安が続いてしまうのは、私たちにとってはあまり好ましくないですよね。

やはり、このような物価上昇や円安に備えるためにも、個々人がしっかりと資産運用を考える必要があるわけです。預金は、あくまでも“見た目には安全”というだけであって、実質的には安全とは言いきれないのです。

次回は、資産運用の簡単な考え方を解説します。

物価が上昇すると、預金が減るってホント?

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