
年1回は家計と資産の現状把握を
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」という言葉は、私たちの生活におけるさまざまな場面で通用する言葉だと思います。このコーナーの第1回目の原稿で、「世の中、知らないと損をすることが多い!」と書きましたが、やはり、敵(=税制や社会保険制度、金融商品、保険商品など、お金にまつわる諸制度や商品類)を知っておかないと、気づかないうちに損をしている可能性があるのです。
そして、敵を知るのと同様に重要なのが、己(=自分自身が想い描くライフプランや家計、資産の現状と将来の見通しなど)もきちんと知っておくことです。
さて、この原稿を読んでいる皆さんは、定期的に自分の家計や資産の状況をチェックしていますか?意外と定期的には確認していない人が多いのではないでしょうか。
自分の家計や資産の状況がきちんとわかっていないと、自分がどの程度リスクを取って運用しても大丈夫なのか、住宅ローンはどの程度借りても大丈夫なのか、生命保険や損害保険はどの程度の保障(補償)を確保しておけばよいのか、などといったことが全くわかりません。何よりも前に家計や資産を確認し、定期的にチェックしていくことが大切なのです。
ではまず、家計のチェックから。
ただ、これまで家計簿をつけてこなかった人が、いきなり毎日つけていくのは大変です。そこで、年1回でもいいので年間ベースの収入や支出を確認するところから始めていきましょう。
会社員の人であれば、年末か年明けに会社からもらう源泉徴収票を見ると、「支払金額」などと書かれたところで年収がわかります。そして、右上のほうの「源泉徴収額」が所得税額、中段の右寄りにある「社会保険料等の金額」が社会保険料。さらに、毎年5月か6月ごろに会社から渡される住民税の特別徴収の通知書(6月から翌年5月までに差し引かれる住民税額が記載された細長い紙)を見れば、住民税額がわかります。
あとは、年収から所得税と社会保険料と住民税を差し引けば、年間ベースの手取りの収入(=可処分所得)がわかります。そして、年間ベースの支出額は、1年間で貯金できた金額を、可処分所得から差し引けば求められます。
例えば、可処分所得が400万円で、1年間で貯めた金額が50万円だった場合、350万円が年間の総支出になるわけです。支出の内訳は、住居費や教育費、保険料など、把握できているものと、交際費や諸雑費など、あまり把握できていない金額にわけて分類しておくと、毎年家計を把握していくなかで支出の傾向がつかめると思います。
資産についても、年1回程度きちんと把握してみましょう。預貯金の残高や、株式や投資信託などの時価、そして、住宅ローンや車のローンなどの借金がある人は、その残高も確認すべきです。プラスとマイナスの財産がどの程度あるのか。家計と資産のチェックは、お金の面での健康診断と一緒です。定期的に行うようにしましょう。
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マネー騎士|
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