
ボーナス返済は本当に使わないほうがいいの?
最近、最近の相談者が立てようとしている返済計画を見る限り、一昔前に比べると確実に毎月返済とボーナス返済を併用したローンの組み方をする人が減っていると思います。
確かに、ここ1、2年の経済情勢を見れば、ボーナスが激減したサラリーマンが増えていることは明らかです。景気や会社の業績などによって大きく変動する可能性のあるボーナスを当てにするのは、資金計画の安全性からいっても積極的におすすめできるものではありません。そういう意味では、ボーナスに頼らずに返済しようと考えるのはよいことだと思います。
しかし一方で、住宅金融支援機構が調査している「フラット35利用者調査報告(平成20年度)」の結果を見ると、全体の4割近い人の返済負担率(=年間返済額÷年収)が25%以上で、全体の7割を超える人の返済期間が31~35年となっています。ボーナス返済を利用していないからといって、必ずしも安全な資金計画になっているのかというと、一概にそうとはいえない状況かもしれません。 |

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基本的なボーナス返済についてのアドバイスは、次のとおりです。
・ボーナスを当てにした返済計画を立てない
・ボーナスの変動が大きい人はボーナス返済を利用しない
・借入金額を増やすためのボーナス返済は利用しない
・ボーナス返済はボーナス支給額の3分の1以下に抑えておく
ボーナス返済は利用しないスタンスのほうが無難ですが、上手に使えば、総返済額を大きく減らすことができる可能性をご紹介します。
不景気で会社の業績が落ち込んでいてもボーナスの最低支給金額が予測できる人は、毎月の返済額を月々返済のみと同じ程度の返済額にします。さらにボーナス返済を少し利用して、毎月返済のみの場合よりも返済期間を短くするという方法です。
例えば、以下の図表のように、3000万円を3%の金利(全期間固定金利)で借りる場合(元利均等返済)、返済期間を30年にして毎月返済のみで返していくとすると、毎月返済額は13万円弱になります(*1)。
そこで、年2回のボーナス時に1回あたり8万6000円程度を上乗せして返済していくことができるとすると、返済期間を25年まで短くすることができます(*2)。さらに、ボーナス1回あたり23万4000円程度を上乗せして返済できるなら、返済期間は20年まで短くできるのです(*3)。
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総返済額で比較すると、返済期間は30年より25年、25年より20年のほうが明らかに少ないことが分かるはずです。これは、毎月返済のみでローンを組んで、ボーナスをきちんと貯蓄しながら定期的に繰り上げ返済をしていく方法よりも、有利になる可能性の高い返済方法だといえます。
安定的なボーナス支給額が予想できる人にとっては、十分に検討に値すると思います。将来のボーナスについて慎重に予想しながら、利用の可否を検討してみるとよいでしょう。
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文/菱田雅生 イラスト/杉崎アチャ
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