背中合わせの「安心感」と「おトク度」、金利タイプの選択法は?

08年07月01日
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背中合わせの「安心感」と「おトク度」、金利タイプの選択法は?

はじめまして。今回から、住宅ローン・マネー連載を担当することになりましたファイナンシャル・プランナーの久谷です。今後、住宅にまつわるお金について情報を発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。


最近、金利上昇のニュースを聞くたびに、ヒヤヒヤする日々を送っているというKさん。それも無理はありません。家を買ってそろそろ3年、その際に組んだ3年固定のローンを見直す時期にきているからです。仮に、再度3年固定を選択した場合、現在約10万円の毎月返済が、ナント14万円近くに跳ね上がってしまうそう。返済を続けていく自信がないといいます。

住宅ローンの金利タイプには、おもに全期間固定金利型、固定期間選択型、変動金利型の3つがあります。金利の上昇傾向が見られる今、安心感を優先するなら、最後まで金利が変わらない全期間固定金利型が魅力。次に安心なのは、金利が一定期間固定される固定期間選択型。半年毎に金利が見直される変動金利型は、安心感という意味では魅力が劣るでしょう。

安心感 全期間固定金利型>固定期間選択型>変動金利型

ところが、おトク度を優先すると順位は逆転します。今、実際の借入金利は、変動金利型が最も低く、金利の固定期間が長くなるほど高くなるのが一般的です。

おトク度 変動金利型>固定期間選択型>全期間固定金利型

安心感とおトク度は背中合わせ。ひとつの金利タイプで両方を実現するのは難しいでしょう。そこで、全期間固定金利型と固定期間選択型などを組み合わせて、「金利上昇リスクを抑えながら、低金利のメリットも享受する」といった方法をとる人が増えています。

家計に余裕がない場合、ローンは全期間固定金利型で組むのが基本です。3年固定などに比べて当初の返済負担は重くなりますが、借りすぎを防いだり、返済に行き詰まるといった事態を避けることができるからです。そのうえで、可能であれば「ちょっとしたおトク感」を味わうために、借入額の一部に固定期間選択型などを取り入れることを検討すべきです。

では、Kさんの場合はどうだったでしょうか?どうやら、安心感よりもおトク度でローン選択をしてしまったようです。Kさんの失敗は、金利上昇に対する具体策もないまま、金利優遇幅の大きい3年固定を借りてしまったこと。本来であれば、以後の家計を安定させるために、ここで、できるだけ固定期間の長いタイプへ切り替える、もしくは借り替えるなどの手段をとりたいところです。しかし、どちらにしても現在の返済額を維持するのは難しく、家計が赤字になるのは必至ということです。これからローンを検討する皆さんは、ローンを借りる前に、将来の家計の余裕度や金利タイプの特徴をキチンと確認するようにしましょう。

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