変動金利を上手に使おう

09年02月18日
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変動金利を上手に使おう

昨年10月、12月に行われた2度の利下げの結果、政策金利は0.1%にまで下がりました。政策金利とローン金利はどのように連動しているのでしょうか。住宅ローンの金利タイプの中でも、政策金利の影響をストレートに受ける変動金利を例に見てみましょう。

金融機関は、政策金利の見直しに伴って、自行の「短期プライムレート(短期の最優遇貸し出しレート)」を見直します。変動金利は一般的に、この短期プライムレートに1%程度の金利を上乗せして決められるのです(短期プライムレートを基準にしないものもあります)。例えば、直近の利下げを受けて、三井住友銀行では1.475%に、りそな銀行では1.725%に、短期プライムレートを引き下げました。それに伴って、変動金利の見直しも行っています。ただし、今回、金利を見直したのは新規融資分のみ。既に借りている人については、2行とも、4月1日に見直して7月返済分から反映すると発表しています。

ところで、住宅金融支援機構の調べによれば、民間住宅ローン利用者のうち、昨年7月〜10月に変動金利を利用した人は35.3%にのぼるとか。金利の先高感が薄れたことで、変動金利ローンの利用者が多くなっているようです。では、実際、全期間固定と変動金利の利用でどの程度の差がつくか、現在の金利水準で見てみましょう。下記は、3,000万円を期間30年で借りた場合です(※)。

金利タイプ 1年間の支払い利息 1年後ローン残高 1年間の返済総額
全期間固定(3.2%) 約 95万円 約 2,940万円 約 156万円
変動金利(1.475%) 約 44万円 約 2,920万円 約 124万円


この表を見ると、変動金利は、当初1年間の支払い利息は約50万円も少ないうえ、ローン残高は約20万円も少なくなっています。つまり、金利が低いということは、支払利息を少なくできるだけでなく、ローン残高を早く減らせる効果もあるのです。特にローン残高の大きい借入当初に、低い金利の変動金利ローンを活用する魅力はこうした点にあります。

しかし、もし金利が上昇し始めたらどうなるでしょうか。次の表をご覧ください。5年ごとに1%ずつ金利が上昇した場合、毎月の返済額は次のようになります(※)。

借入金額 期間 1年目〜 6年目〜 11年目〜
3,000万円 30年 1.475% 103,176円 2.475% 115,750円 3.475% 126,695円

試算を見て、金利上昇を「キビシイ」と感じる人はリスクをとってはいけない人。変動金利での借入れはおススメできません。逆に、金利が上昇しても十分に返済ができる、もしくは繰上げ返済で対応できる、全額返してしまえる、という人ならば、変動金利の利用価値は大。前向きに検討してもいいでしょう。
※2009年1月のA銀行の優遇金利に基づいて試算、元利均等毎月返済

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