関西圏で新築マンションを買った人の世帯構成を見ると、シングルやカップル(夫婦のみ共働き世帯)の比率がこのところ高まっている。
世帯主の年齢は、シングル世帯の約6割が30代以下で平均年齢は39.4歳。カップルにいたっては9割が30代以下となっており、平均年齢は32.7歳と若い世代の購入が目立つ。
関西圏では3LDKの間取りを購入した比率はシングルが約半数、カップルでは8割近くを占めている。専有面積もシングル・カップルとも70m2前後が最も多く、ファミリーとさほど変わらない。物件価格はシングルでは2000万円台が5割を超え、カップルでは2000万円台と3000万円台がともに4割前後だ。
データからは、若いシングルやカップル世帯が積極的にマンションを買っている実態が読みとれる。では若いうちにマイホームを買うメリットとはなにか。それはズバリ、住宅ローンがおトクに借りられることだ。ローンは定年退職までに返し終えるのが原則なので、若い人ほど返済期間を長くできる。返済期間が長いと毎月の返済が軽くなるので、返済額が同じならそれだけ多く借りることができるのだ。
若くても今、マイホームを買うとおトクな理由はもう一つ。住宅ローンや税制などで有利な優遇制度がいろいろと用意されていることも挙げられる。特にフラット35Sや住宅ローン控除を活用すると、数百万円おトクになるケースも。いずれも期間限定の制度なので、今買うのがおすすめといえる。税制の場合は床面積(登記簿面積)50m2以上などの条件が付くので、買う前に確認しておこう。
今なら融資や税制の優遇制度が手厚いことに加え、住宅ローンの超低金利が続いており、マイホーム購入の資金計画がたてやすい時期といえる。返済期間が長く組める若いうちに家を買うことは、大きなメリットがあるといえるだろう。将来の家族構成が変化する可能性もあるので、いざとなったら買い替えられるよう、売りやすさを考えて立地や物件を選ぶこともポイントだ。
データ出典:リクルート関西圏新築マンション契約者動向調査より、2010年1月~2010年12月の回答者1967件を集計