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広さや間取り、設備仕様などはモデルルームで見て確認できるが、資産価値に関わる点は、実際に聞いてみないと分かりにくいことも。質問例を参考に聞いてみよう。

どんなに立地条件に恵まれていても、建物の状態が良くなければ資産価値は下がってしまう。「管理の良さは資産性にとっていわば前提条件です。とりわけ毎月の修繕積立金が長期修繕計画に基づいた金額かどうかは重要なので、購入時に確認しましょう」


中山さんによれば、住宅性能を表示しているかどうかも資産価値に影響するという。「建物完成時の建設住宅性能評価書の取得には手間と時間がかかります。設計段階の評価書だけでなく工事完了時の評価書も取得するということは、建物に対する売主の自信の表れでしょう」


間取りや広さに多くのタイプが交じっていると、管理が適切に行われて資産価値が保たれやすいという。「異なるタイプの住戸が混在していると入居する世帯の年代にも幅ができ、世代間の交流が盛んになって管理組合の活動も活発になることが期待できます」



「天井の高さはグレードや開放感を左右します。リビングや主寝室などの違いも確認しましょう」と中山さん。また、上下のコンクリートスラブ(躯体)間の階高が高いとリフォームの自由度が高く、資産価値を維持しやすい。「二重床・二重天井かどうかもチェックを」


中古マンションを購入する人は実物を確認できるので、日当たりや採光は重視ポイントだ。新築で買う場合も将来の売りやすさを考えて、日当たり・採光について聞いておきたい。「音の問題も重視されます。防音対策についても質問するといいでしょう」


将来の住み替えを考えると資産価値は重要だが、そればかり気にするのは本末転倒だと、中山さんはアドバイスする。「まず考えるべきなのは、自分や家族が幸せに暮らせる家や環境かということです。そのうえで物件を絞り込み、最終的にどの家を買うべきかで迷ったら、資産価値という視点で比較してみるといいでしょう」。複数のフィルターを通すことで、満足度の高い家選びが実現するだろう。

取材・文/大森広司 撮影/中島康貴 イラスト/長岡伸行
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