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住宅ローン金利には、大きく分けて「変動型」「全期間固定型」「固定期間選択型」の3タイプがあり、金融機関によって取り扱う金利タイプや利率が異なる。各金融機関では「店頭金利(基準金利と呼ぶケースも)」を表示しているが、実際にはそこから一定の幅を引き下げた金利が適用される場合が多い。さらに金利の引き下げには、当初の下げ幅が大きいタイプと、下げ幅がずっと一定のタイプがある。

当初の一定期間だけ金利の引き下げ幅が大きく、その後は引き下げ幅が縮小されるタイプ。固定期間選択型(後述)ではこちらのタイプが適用できる場合が多い

返済期間中、ずっと金利引き下げ幅が変わらないタイプ。変動型(後述)はこのタイプが主流だ。当初大幅引き下げタイプより当初金利は高いが、長期の返済では有利だ

現在、民間の住宅ローンでの主力商品はこの変動型で、1%前後という超低金利で借りられるケースもある。金利は半年ごと、返済額は5年ごとに見直されるものが多い。ただし、5年間は返済額が変わらないが、その間に金利が上がると5年後には毎月返済額もアップする可能性が(上限は以前の返済額の1.25倍まで)。金利アップのリスクを念頭においた上で賢く利用すれば、トクできる金利プランだ。


返済開始から完済までの金利が固定されているのが全期間固定型。借入時に総返済額が確定するため、将来にわたっての資金計画が立てやすい。ただし安心な分、金利はほかのプランに比べて高めになる。このプランの代表格は、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して取り扱っている「フラット35」だ。都市銀行など多くの金融機関で扱っており、その金利も銀行ごとに異なる。


耐震性や省エネ性などの基準を満たす住宅は「フラット35S」が利用できる。
2011年9月30日までに申し込めば当初10年間1%引き下げだ
※一定以上の申し込みで予算額を超過した場合は、途中で打ち切りとなる場合があります
3年、5年、10年など、選択した期間中は金利が固定され、返済額も変わらない。固定期間が終了するとその時点の金利で変動型に切り替わるか、改めて固定期間を選ぶ。金利に応じて返済額も変わる。フラット35Sや変動型の人気が高い現在、固定期間選択型の影が薄くなっているのも事実。だが、フラット35は15年未満では組めないため、短期間で組み、期間中は金利を固定したい場合には有効だ。


低金利の変動型を活かしつつ、金利上昇リスクを抑えたいなら、全期間固定型との組み合わせがお勧め。今ならフラット35Sと変動型を組み合わせれば、おトクと安心を最大限に享受できるだろう。変動型を短期返済にすることで、元金を早く減らす方法も考えられる。ただし金融機関によってはフラット35を扱っていないなど、組み合わせができないケースもあるので注意しよう。

※金利はみずほ銀行7月時点。変動金利は10年後に1%上昇すると仮定
※※銀行によってはフラット35と変動型が併用できない場合もある
毎月の返済とは別に、元金の一部または全部を前倒しで返すのが繰り上げ返済。繰り上げた分は元金の返済にあてられるので、その部分にかかるはずだった利息を支払う必要がなくなる。元金残高の大きい早期に実行すれば、より利息軽減効果が大きい。繰り上げ返済には返済期間を短くする期間短縮型と、毎月返済額を軽くする返済額軽減型があり、前者のほうが減らせる利息が大きくなる。


※3000万円を、固定金利2.5%、35年返済で借り、3年後に約100万円繰り上げ返済した場合
ここまで読めば、住宅ローンの基本が理解できたはず。なにしろ数千万円の借入なだけに、初めて利用する人がほとんどだろう。だが、仕組みやリスクが分かれば、どのように対処すればいいかも見えてくる。せっかくの低金利でメリットが大きい今だからこそ、自分に合った資金計画を組み、念願のマイホームを手に入れよう。

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