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比較的金利が低いローンは、市場金利の動向をもとに金利が見直される“変動型”タイプのケースが多い。つまり、将来金利や返済額が上がる可能性もあるのだ。「住宅ローンは、目先の金利だけでなく内容をよく聞いて選ぶことが大切。変動型のローンを借りる場合は、毎月返済額を実際に返せる額より少なめにするなど、金利や返済額の上昇リスクに備えた借り方をすることが大切です」(高田さん、以下同)


住宅ローンの返済期間は、最長35年が一般的。しかし、老後の生活を考え、定年退職前に返済終了するよう設定するのが理想。「ただし、ローンの毎月返済額は、返済期間が短いほど高くなります。退職までの返済期間だと返済額が高くなりすぎる場合、借入時は返済期間を長く設定し、返済の途中で繰り上げ返済(下図)をして、期間を短くする方法もあります」

家を買うときは、頭金のほか、物件価格の3%~5%程度の“購入諸費用”もかかる(下図)。「“頭金”は、物件価格のうち『現金で支払う分』を指します。最近は、物件価格の100%まで借入可能なローンが多いので、年収などの条件に合えば、頭金ゼロで買うこともできます。一方、購入諸費用は現金で支払いたいもの。諸費用分まで融資するローンもありますが、取り扱う金融機関の数は少ないようです」


貯蓄の全部を住宅購入に使って、借入額を減らせれば利息分トクできる。「しかし、自由にできる現金がまったくなくなってしまうと、病気やケガなど万が一の場合、生活費が不足する可能性もあります。ですから、生活費の半年~1年分程度の現金は、手元に残しておきましょう。借入額を減らしてトクをしたいのなら、家を買った後も頑張って貯蓄して、繰り上げ返済する方法もありますよ」

年収負担率(年間返済額が年収に占める割合)25%以内というのは、一般的にいわれる、住宅ローン返済額の上限の目安だ。「無理なく返せる額は、家族構成や年齢、年収によって違います。ですから、自分が返せる額は自分で決めるしかありません。例えば、今の住居費から、買った後かかる管理費等の費用を引いた額を、『自分が返せる額』とするのも方法のひとつだと思います」

「 金融機関の多くは、複数の金利タイプを組み合わせられる“ミックス型”の住宅ローン商品を用意しています」。例えば、借入額の半分を固定型、残りを変動型にすれば、固定型だけ借りる場合より返済額が少なくて済む。また金利が上がったときの返済額のアップ額も、変動型だけ借りる場合より少なく抑えられるのだ。

「 フラット35という住宅ローンの場合、転職してすぐの人でも、収入証明があれば借りられます。一方、民間金融機関のローンは、職種や転職した会社、転職後の年収など、ケースバイケースで判断するところが多いようです。フラット35は多くの金融機関で取り扱っているので、あわせて相談してみましょう」

「 親や祖父母から、一定条件を満たす住宅購入資金をもらう場合は、贈与額1000万円まで非課税となります」。ただし、この制度は今年いっぱい(2011年末まで)の時限立法だ。来年以降は、制度が変わる可能性もあるので注意しよう。
住宅購入は、一生で一番大きな買い物だ。買った後、後悔しないように住まいや住宅ローンに関するちょっとした誤解や思い込みはここで解消し、正しい知識をもって、物件の情報収集や見学を進めよう。満足できる住まいがきっと見つかるはずだ。
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