誤解だらけのマンション選び

09年08月19日
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※記事内の情報は2009年2月時点のものです

住宅情報マンションズ2009年2月17日発行号掲載

どうして家が欲しいのか“したい暮らし”も考えよう

「金利や不動産価格の予測は専門家でも難しい」と大森さん。損得以前に知るべきは“自分にとっての買い時”だ。なぜ家が欲しいのか、どんな暮らしをしたいのか、原点に返って考えよう。その上で「候補物件について、中古相場を参考に値下がりしにくさを検討したり、金融機関や金利タイプを比較するのは正解です」

買うならトクしたい金利や市況ばかり気にしている

購入者の4割は「子どもや家族のために購入」

※2007年首都圏新築マンション契約者動向調査
(リクルート)より

先輩購入者の購入のきっかけランキング。複数回答だが、市況がきっかけという人は少ない

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先入観に固執せず、広いエリアで比較検討を

「エリアを限定しすぎると、比較対象になる物件が減り、良いマンションと出会う可能性も低くなります」と、大森さん。複数の物件を比較検討し、相場観をつかむことは満足度の高い家選びに重要だ。この機会に自分の持っているイメージで街を判断せず、情報誌やネットを上手に使って広く情報を集めるのが賢明だ。

検討エリアを広げると対象物件は増える

エリアを広げればそれだけ対象物件が増える。予算内でより条件に合う家が見つかることも

地元が一番!他のエリアは考えていません

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クチコミは参考程度に、自分の目で判断を

クチコミ(噂)や友人の経験談(ほんの一例)などで固定イメージを持ってしまうのも損だ。「タワーマンションは地震が心配という人もいますが、むしろ地震に強い構造でつくられています」(大森さん)。「マンションタイプの一般的な傾向はありますが、見学して物件ごとに内容を判断するべきでしょう」(安藤さん)

タワーや大規模など、イメージだけで敬遠している

物件タイプによって比較ポイントもさまざま 大規模×小規模

大規模と小規模では共用施設の数、セキュリティ、管理形態などに違いがあるので確認してみよう

タワー×低層

タワーと低層では眺望以外に、立地による住環境にも違いが出てくる。どちらが好みか見てみよう

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運行本数が多ければ○。利用駅の利便性も考えて

バス便=不便だと決めつけている人へ、「バス停に近く、運行本数が多ければあまり問題はないのでは」と大森さん。「雨の日や荷物の多いときはかえってラクかもしれません」。 通勤も「駅からの距離より利用駅の交通利便性を優先させる選び方もあります」と安藤さん。また、バス便は価格メリットも見逃せない。

同じく駅から10分以上なら、バス便が約800万円割安

首都圏の新築物件で、駅から徒歩とバスでそれぞれ10分以上の物件価格(70m²換算)を比較
出典/東京カンテイ調べ

“バス便”と書いてあったらすべて検討外!

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実物を見て買える安心感が◎。検討外はもったいない

「現在は完成物件が市場に多く出回っています。これは商品力の問題ではなく、ここ1~2年の価格上昇が原因です」と大森さん。最近は買いやすい価格に改定される物件も多く、お値打ち物件を発見できる可能性も。「実物が見られる分、長所も短所もハッキリして選びやすいはず」(安藤さん)というメリットも見逃せない。

完成済み物件は売れ残りだから検討していない

今、販売中物件の約半数は完成済み

完成済み物件の割合は最近特に高く、これを対象外にすると選択肢を相当狭めてしまうことに
出典/不動産経済研究所調べ

実物でここまで確認できる!

実際の部屋を体感できる

高さや広さ、内装が確認でき、家具配置も正確に検討できる

眺望も確認できる

完成前では想像しきれない眺望、日当たり、風通しなどもわかる

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有効面積はプランで違う。数字だけで判断しない

住戸を選ぶとき、m²数だけで判断するのはナンセンス。廊下や居室の配置の違いで、専有面積が広いほど居室も広いとは限らないのだ。「専有面積よりプランで検討すべき。必要な部屋の数とその広さ、形、つながりなどを見ましょう」(大森さん)。安藤さんも「間取りは使い勝手で選んだほうが住みやすいはず」という。

専有面積は小さくても居室・LDは変わらない

左のほうが平米数は小さいものの、居室の畳数はほぼ同じ。動線やLDの形状など使い勝手で選ぼう

絶対○平米以上!平米数が足りなければ検討外

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知識不足か欲張りすぎか、優先順位づけが必要

これはつまり欲張りすぎなのだが、「情報が不十分で現実離れした条件を考えている場合も」と安藤さん。物件見学で知識をつけ、条件に優先順位をつけることが大切だ。「まず今の生活の不満をもとに、家族で希望条件を話し合い、その条件を1つずつ1枚の紙に書き出して順番に対決させるといいですよ」(大森さん)

100%希望条件に合う物件しか見学する気がしない

重視されるのは価格・アクセス・広さ

※2007年首都圏新築マンション契約者動向調査
(リクルート)より

先輩購入者が重視した条件。特に譲れない条件は何か、何件か見学することで分かることも多い

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見学しないと分からない。気になったら気軽に行くべき

「本末転倒。見学せずに気持ちが固まるわけがありません」と大森さん。物件の特徴や会社の姿勢など、モデルルームで得られる情報は厚くて確かだ。資料だけで生じた勘違いも正せる。安藤さんも販売スタッフの立場から、「ほかも見たい、買うのは先だ、など、状況をおっしゃっていただければご対応します」とのこと。

複数見学することで希望の家が見えてくる

出典/2007年首都圏新築マンション契約者動向調査
(リクルート)
※一戸建て、中古マンション等も含めた物件見学総数

見学を重ねると物件が比較でき、相場感が身につくと同時に「欲しい家」もハッキリしてくる

モデルルームに行くのは、気持ちが固まってから!

モデルルームは情報の宝庫

分かりにくい構造も模型で分かる

分かりにくい構造も模型で分かる

パンフレットでは理解しにくい構造も模型と説明を聞くことで納得

内装や設備を目で見て確認

内装で大事な色や質感が確認でき、設備の効果を体感できる場合も

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正確に記入することが的確な提案につながる

見学を実りあるものにしたいなら、この行為はNG。「家族構成や通勤先などの情報があればこそ、周辺環境や通勤事情など、その方に有益な情報をご提供できるのです」(安藤さん)。情報が少ないと一般論で話さざるを得ない。「個人情報の取り扱いが厳しい昨今は過剰に警戒する必要もないと思われます」(大森さん)

個人情報を知られたくないのでアンケートの記入は最小限

アンケートの記入は実りある見学の第一歩

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少しの誤差が大きな誤算に資金計画は正確な情報で

「年収の違いは、ローンプランに思ったより大きく反映されます。収入に合わない物件をすすめられても時間の無駄では?」(大森さん)。「例えばご予算が足りなかった場合も、逆に資金計画のご提案をすることができます」(安藤さん)。そもそもローン申請には収入証明が必要なので、ここでの見栄は全く意味がない。

入居後の返済など購入を現実的に判断

※金利3%、返済期間35年、年収負担率25%で試算

買えないと思われたくないから年収は高めに言う

取材・文/今井早智 撮影/田中 昌、和田佳久 イラスト/牧野良幸

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