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リーズナブルで選択肢も豊富な中古物件。だが、中古物件の購入を検討しながらも、結局は新築を選ぶ人も多い。新築物件購入者に、「どんな条件を満たしていたら中古物件でもよかったか」と尋ねた調査では、半数以上の人が「構造上の性能の保証・アフターサービス等」「修繕・補修等の履歴情報の完備」を挙げている(右表)。「住みはじめてから水漏れや設備の故障などが起きないか」「不具合が生じたときに対応してくれるのか」といった性能やアフターサービスへの不安がネックとなり、中古物件購入にブレーキをかけているのだ。

※不動産流通経営協会「不動産流通業に関する消費者動向調査」(2009年)
上記は新築物件を購入した人が「これらの要件が揃っていれば、中古を購入してもよかった」というもの。長く安心して住める性能や保証があるかが、大きなポイントだということが分かる。


そんな不安を払拭してくれるのが、リノベーション住宅推進協議会によって定められた基準をクリアした「適合リノベーション住宅」だ。住宅の価値・機能を再生させる包括的な改修である「リノベーション」は、単に原状回復のための表面的な修繕を行う「リフォーム」とは一線を画した画期的な手法だが、「適合リノベーション住宅」は、さらに統一基準に沿って検査や工事が行われ、保証や住宅履歴情報の開示が義務付けられている。現時点では、マンションの専有部分に関する統一基準を満たした住宅が「R1住宅※」という名称で売り出されている。

原状回復のための「リフォーム」に対し、「リノベーション」は住宅の機能再生のための全面的改修を、「優良なリノベーション」は性能保証・情報開示を伴うさらに高次の改修を意味する。

適合リノベーションと認定されるのに不可欠な物件の検査。
いったいどんな内容なのか、マンション専有部分について定められた「R1住宅」の検査内容を見てみよう

給水管から水が漏れないかどうかを確認する試験。通常の1.5倍の水圧をかけて1時間後にチェックする。

洗濯機置き場の洗濯パンでも溢れや逆流がないかを確認。特に排水口付近は念入りにチェック。
キッチンのシンク下など排水管が露出している部分では、乾いた手で漏水がないかどうかをチェック。
浴室・キッチンなど複数の箇所で水を一斉に流して、溢れや逆流が起こらないかどうかをチェック。

洗濯機置き場の洗濯パンでも溢れや逆流がないかを確認。特に排水口付近は念入りにチェック。
お湯の温度がきちんと上がるか、追いだき機能がついている場合は追いだき時の湯温上昇もチェック。

実際にコンセントを使って、電流の向きが正しいか、アースが働いているか、電気が通っているかを確認。
分電盤内外の基盤や配線の焦げや損傷、配線状況に加えて漏電ブレーカーが正しく作動するかも確認。

携帯用テレビでテレビアンテナ線の信号の受信状況を確認。
電話回線が通っているかを確認。2カ所以上の場合は特殊な機器を使用。

床の下地は、実際に歩いてみて、強度不足によるたわみがないかを確認。
壁の下地は、叩くことで、強度不足によるたわみがないかを確認する。

吸込口にティッシュペーパーなどを当てて吸い込みを確認。


ユニットバスなら不要。在来工法による浴室の場合に、漏水がないかどうかを確認するために水張り試験を実施 。

住宅用火災報知機が適切に設置されているか、正常に作動するかを確認。

上に紹介したのは、適合リノベーション住宅のマンション専有部分版「R1住宅」の検査項目。これらすべての項目をクリアした物件だけが「R1住宅」と名乗ることが出来る。 検査はこれらの統一基準に基づいて各リノベーション会社が実施する。目視や触手、計測など決められた手順に沿って検査を行い、その結果、不具合箇所があれば、必要な工事を行う。例えば排水管の水漏れが見つかったときなどは、床をはがして修繕することもあり得るそう。

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