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入居時は賃貸の支出が少、5年後の売却で購入がおトクに
住み替えを前提に、購入と賃貸のケースで、入居時、入居した後に加えて、5年後に住み替えた際の支出などを試算してみよう。
まず60m²の中古マンションに入居するケースで比べてみよう。購入物件の価格は3000万円で、2割の600万円を頭金として用意する。中古住宅の購入では仲介手数料や住宅ローン借入費用、税金などで価格の7%程度の諸費用も必要だ。合計すると810万円が入居時にかかる。
一方、借りる物件の賃料は13万円。これに礼金と仲介手数料で家賃3カ月分の初期費用がプラスされる(敷金は退去時に戻る前提なので計算に含めない)。その結果、借りるときの費用は39万円で済み、購入に比べて771万円も安く入居できる計算だ。


購入する物件によってかかる諸費用が異なる
入居時にかかるお金のうち、購入諸費用は住宅の種別によって変わってくる。仲介会社を通して購入する新築一戸建ては中古マンションと同様、物件価格の7%前後だが、新築マンションは仲介手数料がかからないので、物件価格の4%前後が目安だ。また注文住宅では設計料が別途かかる場合もあり、工事費の10%程度と考えておこう。
購入の場合、入居後にかかるお金としてはまず住宅ローンの返済額が挙げられる。ご存じのとおり今は超低金利なので、住宅ローンを1%前後の金利で借りられるケースが少なくない。仮に1.5%で借りたとすると、毎月返済額は7万3484円と、賃貸の場合の家賃の半分近くにダウンする。
ただし家を買うとローン返済額だけでなく、固定資産税などの税金が毎年かかる。マンションの場合は管理費や修繕積立金も月々支払わなければならないが、今は住宅ローン控除で所得税などが最長10年間戻るので、大部分が相殺される形だ。5年間のトータルでは、購入のほうが300万円近く負担が軽い。だが、入居時の差が大きいため、それも合わせるとまだ賃貸のほうが400万円以上安く済んでいる。


管理費・修繕積立金はマンションに特有の支出
新築・中古を問わず、マンションを買うと管理費と修繕積立金を毎月支払うことになる。どちらもマンションの外廊下や外壁などの共用部分を維持管理するために欠かせない費用だ。一戸建てではこうした定期的な支払いは発生しないが、建物をメンテナンスするための費用が必要な点ではマンションと変わらない。
では買ったマンションを5年後に売ったとするとどうか。
売却価格はそのときの相場に左右されるが、一般的には購入時より下がると考えられる。5年後の価格の下落率を仮に7%とすると、2790万円が売却価格として収入にカウントできる計算になる。
ただし、売却価格のすべてが手元に残るわけではない。仲介手数料などの売却費用を支払うとともに、その時点で残っている住宅ローン残債を一括返済する必要がある。5年後の残債は2130万円なので、諸費用も差し引くと手元に残るのは520万円だ。5年間の支出とこの収入を相殺すると、差し引き799万円の支出となり、賃貸の支出845万円より46万円トクしたことになる。


売る時の値下がりの度合いは物件により異なる
買った住宅を売る時にかかる支出の項目は、基本的にマンションも一戸建ても変わらない。ただ、価格の下落率は物件によってケースバイケースだ。一戸建ての場合は築年数が一定以上になると建物の価値がほぼゼロになり、土地代だけになるケースが多い。マンションでは駅に近いなど立地条件によって値下がりが小さい場合も。
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