近居のススメ

09年08月19日
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第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部 北村安樹子さん育児サポートへのニーズと親世帯の意識の変化から近居が望まれる

【専門家アドバイス】北村さんに聞いた「近居のここがいい!」/育児サポートへのニーズと親世帯の意識の変化から近居が望まれる

二世帯よりも物件を分ける近居のほうが将来、賃貸や売却に有利

今は、女性の多くが子育て支援を親に頼っています。共働きの場合だけでなく、残業の多い夫に育児参加を期待できない世帯、初めての子育てで不安がある世帯にも親の支援は必要。また、親側は「子どもに頼らない」「自分たちの暮らしを楽しみたい」という意識が高くなっています。育児サポートへのニーズと、親世帯の意識の変化を背景に近居が求められている時代です。 また、最近注目されるのはマンションでの近居。実家近くに購入したり、同じ棟や近くでそれぞれに購入したり。将来、どちらかの世帯が空いたときに貸したり売却しやすいメリットがあります。一戸建てなら、隣ではなく少し距離があるほうが気づまりもなく無難。将来、「大家さんがお隣」というケースより賃貸に出しやすいでしょう。

【編集部が提案】パターン別に見た近居生活/近居にはいろんなパターンがある。自分に合った近居を選ぼう

郊外の親世帯と同じエリアでマンション暮らし

(パターン1)郊外の親世帯と同じエリアでマンション暮らし/将来は親世帯と子世帯が住居を交換する選択も

働き盛りの子世帯は交通の利便性が重要。親が郊外に住んでいるなら、子世帯は駅に近いマンションを購入。子どもが大きくなってマンションが手狭になったら、親の一戸建てと交換する選択も。親にとっても、老後は一戸建てよりもフラットなつくりのマンションがラク。一戸建てをバリアフリーに改装する手間や費用を考えると、住居交換はお互いにメリットがありそうだ。

親が子どもに合わせて都市部のマンションに引っ越し

(パターン2 )親が子どもに合わせて都市部のマンションに引っ越し/病院の多い都心なら老後の暮らしも安心

子どもが親の近くに家を購入するのではなく、親がマンションなどを購入して引っ越してくるのもいい。都心なら郊外より病院が多く、いざ病気になったときも安心だ。また、老後は交通のアクセスがよく、映画館や美術館などの文化施設やショッピング施設がある都心で活動的なライフスタイルを送るほうが、現代の親世帯のニーズに合っているケースも多い。

親子で同じマンションに別室を購入

(パターン3 )親子で同じマンションに別室を購入/プライバシーを確保し安心感もある近居のタイプ

同じマンションの購入は近くに住む安心と、ほどよい距離感の両方が得られる。子どもだけで祖父母の家に行きやすいメリットも。なお、親が低層階、子世帯は高層階というように特徴の違う住戸にすると、将来売ったり貸したりするときに、時代のニーズに合わせやすい。また、違う棟なら大規模修繕の一時金が発生しても、時期がずれて出費が重ならないケースが多い。

取材・文/田方みき イラスト/藤本けいこ

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