
【ご相談内容】ぜんそくが悩み。空気の流れや内装材の選び方は関係ある?
子供が喘息なので、これから建てる注文住宅ではできるだけ自然素材のものや体に害がない内装材を使用したいと思っています。空気の流れについても重要とかかりつけの病院から聞いたので、その点も注意したいのですが、具体的には何をすればいいんでしょうか?そもそも家の空気の流れをつくるというのはどういうことでしょうか?教えてください! |
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風通しが十分に取れない場合は、換気扇や内装材、電化製品などで対策するべし
私のところへ家づくりの相談にみえる方の中には、今回のご質問のケースのように、喘息やアレルギーなどの持病に悩まれている方もしばしばみえます。家づくりをするにあたり、できるかぎり健康に過ごせる住まい環境をつくるには、やはり空気の流れである風通しや、内装材などにも気を配りたいものです。
風通しは、人間の健康にも住まいそのものにも大切なもの。しかし、風通しをよくしたから、空気の流れが取れているからといって、直ちに喘息が治ったり、アレルギーがなくなるわけではありません。あくまでも、湿気や汚れた空気をうまく排出し、気持ちよく住まえる空間をつくる手段と考えてくださいね。
ここ最近は、「エコ」の観点からも、風通しを大切にするハウスメーカーが増えてきています。エアコンに頼らず、自然の風の力で快適に過ごすことができれば何よりですね。それには、やはり窓の配置が重要なポイントとなります。洋間にも欄間を設けて風通しを確保したり、1階から2階への床などからも、空気の流れをとれるようにと、ハウスメーカーでもさまざまなくふうが考えられています。
しかし、風通し、風通しと、私も講演会などで声を大にして言っていますが、窓を開けて風を通すことが、逆に住まいの空気環境を悪くしてしまう場合も少なくないのです。交通量の多い道路に面していたり、近隣に工場があったりすると、排気やほこりが気になる場合もありますね。里山や公園などの自然に恵まれていても、花粉の季節には窓を開けづらくなるでしょう。また、隣家のペットの臭いや抜け毛なども気になるものですね。
家族が喘息やアレルギー症で、住まいに新鮮な空気を取り入れたほうがよいと思っていても、窓が開けられない、開けないほうがよいという環境も少なくないですからね。私の東京の仕事場も、高速道路と鉄道に囲まれていますから、どちらかというと空気環境は悪い状況です。空調換気扇も高性能な熱交換型ですが、毎月洗浄していてもまっ黒に汚れています。半年ごとに別のフィルターも交換しますが、これも非常に汚れています。もし窓を開けていたら、この汚れた空気をまともに取り入れていたのかと思うと、正直ぞっとします。
では、窓を開けて風を通すことができない場合は、どうすればよいのでしょう。その場合は、やはり空調換気扇が有効です。簡易的な換気扇の場合は、フィルターがない場合もあります。その場合は、空気を取り入れる吸気口に市販のフィルターを取りつけて、適時メンテナンスをして、少しでもきれいな空気を取り入れるくふうをしておきましょう。キッチンの換気扇に取り付けるフィルターを利用してもいいですね。また、空気清浄機も、花粉やシックハウスなどの対策ができる高性能のものが、最近はどんどんと出されていますので、これらも利用されるとよいでしょう。
ご質問にもある内装材ですが、湿気を取り、空気を浄化させるクロスやタイルなどが発売されています。病気が治るというところまでは望めませんが、気持ちよく暮らせる住空間をつくる努力は、惜しみなくされるとよいですね。
最後に、空気の流れや内装材にさまざま気を使っても、掃除をすることを忘れていては意味がありません。住まいの掃除も、気持ちよく暮らせる住空間をつくる努力のひとつですからね。 |
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監修・文/小池康壽 イラスト/すぎうらゆう
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