収納、納戸はどこに置くべき?

09年05月27日
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【ご相談内容】収納、納戸はどこに置くべき?

新しい家には大小の収納スペースを多く設けたいと思っています。
全体的な間取りが決まってから収納スペースをどこに置くかを決めようと考えていたのですが、いざ図面を見るとどこに配置すべきなのか分かりません…。
何を基準に決めたらいいのでしょうか?
収納に適した方角や部屋との位置関係があったら教えてください!

【ご相談内容】収納、納戸はどこに置くべき?
収納は、単に物を入れる場所にあらず。暑さや寒さ、音の防御にも利用できるものなり

■住み心地の良さがアップする収納


収納や納戸はどこに置くべきかというご質問ですが、収納スペースや納戸に関しては、「ここにつくるべきだ」という答えはありません。


家相では昔から、西の蔵を吉とする考えがありますが、それは母屋と蔵が別棟で建てられていた時代に、蔵を西につくることで母屋に西日が当たるのを防いだり、火災の延焼から家財を守るための先人の知恵でした。

現代でも、押入れや納戸というと、西側につくるようなイメージがありますが、これも、西日を避けて部屋の西側を壁面にし、押入れなどにすることが多いからでしょう。


収納スペースや納戸は、物を収納し保管する場所ですが、上記のように、それ以外の役割も担ってくれるものなのです。

言ってみれば、住まいの「スパイス」のようなものでしょう。物を入れるだけではなく、住まいにもうひと味プラスしてくれるもの

住み心地や使い勝手を、さらに良くしてくれるものとして、収納スペースや納戸の配置を考えてみてはいかがでしょうか。

今回はそんな観点から、収納や納戸の配置をアドバイスしてみたいと思います。


たとえば、押入れやクローゼットなどの、部屋の中の小さな収納は、まずは日当たりや風通しを妨げないことを最優先に、配置を考えていきましょう。次に、その部屋の環境にも着目してみるといいですね。

北側で北風が吹きつける。西側で西日が差す。あるいは、台所などの水まわりと隣接しているなど、その部屋の環境に着目してみると、寒さや暑さ、音や振動の問題など、対策を講じたほうがよい点が見えてくると思います。


その対策として、収納スペースをうまく活用していただきたいのです。押入れなどの収納は、音や振動を和らげ、隣接する部屋に伝えない力も持っています。そんな効能も頭に入れて、収納の配置を決めていけば、部屋の快適性もさらによくなりますね。



■「物を入れるだけ」の場所ではない


では、ここからは、大きな収納スペースである納戸のお話をいたしましょう。


最近の住まいの傾向を見ていますと、納戸を大きくつくるケースが増えてきたと感じます。以前は、部屋ごとに収納を設けることが多かったのですが、最近は「ウォークインクローゼット」という言葉とともに、一般住宅でも広さを確保した納戸が多くつくられるようになりました。


これは、とてもよいことだと私は思います。

納戸を大きくつくり、家族が共用で使うことができれば、それぞれの部屋のスペースを広く使うことができますし、物の出し入れにも、広いスペースのほうが便利ですね。また、広い納戸なら風を通すために窓を設けることも可能です。押入れやクローゼットは、ともすると風通しが悪く、収納するものによっては湿気も心配ですからね。将来的にも、子どもたちが成長した後、納戸のスペースを趣味の部屋や書斎などとして利用することもできるでしょう。


また逆の発想として、収納スペースをつくらないという方法もあります。特に子ども部屋などでは、ベッドと収納が一体になったものや、机や本棚、ワードローブなどが組み込まれた家具なども、たくさん市販されていますね。これらの家具を利用すれば、子どもの成長に応じて、フレキシブルに部屋を使うことも可能です。リビングなどでもそうですが、窓や収納がある壁面には、家具などが置けず困ることも多々ありますね。

採光や風通しをよくし、収納も十分に取ろうとすると、物が置けない、置きにくい住まいになってしまうことも多いので、将来の部屋の使い道も考え、収納の設置箇所を決めることをおすすめします。


収納や納戸は、住まいになくてはならないものです。しかし、ただ物を入れる場所として見るのと、それ以外の役割も持ったものとして見るのとでは、住まいづくりに大きな差が出てくることでしょう。住まいの収納を考えるときには、ぜひ、後者の観点からも考えてみてくださいね。


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