北側のお風呂は凶?

08年08月27日
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【ご相談内容】北側のお風呂は凶?

結婚を機に二世帯の注文住宅を建てることになりました。両親と話し合いながら間取りを決めていますが、お風呂の位置がなかなか決まりません。
「北側のお風呂は凶」と聞いたことがあるので、北側を避けて配置しようと考えているものの、そのせいで家族全員が集まれるリビングを日が当たらない北側にしなければならない状況に…。お風呂を北側に置ければ解決するんですが…。北側のお風呂はどのような問題があるのでしょうか?

【ご相談内容】北側のお風呂は凶?
北側のお風呂は、温度差あれども気にすることはなし

同じ部屋でも、それを住まいのどこに配置するかで、過ごしやすさはずいぶんと変わるものです。特に、住まいの北側と南側では、太陽光の当たり方により、部屋の温度に大きな差が生じます。それがお風呂のように、衣服を脱いで過ごす場所であれば、その影響もまったく無視することはできませんね。

昔から、家相では北側のお風呂が凶とされたように、北側の冬の冷え込みは、過ごしやすさだけでなく、私たちの健康にも少なからず影響を及ぼすものです。近年でも、年間の交通事故死者数より多くの方が、ヒートショックによりお風呂で亡くなっています。家づくりの際には、お風呂の場所や環境を考えることも大切なことなのです。

では、お風呂は北側か南側か、どちらにつくるのがよいのでしょう。南側なら、暖かい環境にお風呂があることで、温度差による血圧上昇もなくなり、ヒートショックの心配も少なくなります。お風呂を傷める原因となる湿気も、断然乾きやすいですね。しかし、一戸建ての場合は、東西南北全方位の影響を受けますから、住まいの中である程度は温度差が緩和されます。それに、日当たりのよい場所に、一日のうち少しの時間しか使わないお風呂をつくるのは、やはりもったいないことですからね。

ですから、私は寒い北側でも、お風呂をつくることは問題ないと考えています。「お風呂は北側か南側か、どちらがよいですか?」という質問も、鑑定の際にはよくありますが、子供が巣立った後の、夫婦だけの住まいのリフォームであったり、南によい眺望が開けた土地などであれば、南側にお風呂をつくることもアドバイスしますが、やはり、リビングなどの居室を南側につくることのほうがメリットも多く、現代家相学としても吉ですからね。

ただし、北側でも、極端に温度差を生じるような環境であれば、それはやはり凶と言わざるをえません。私は東京の住まいとオフィスで、超高層ビルの南面と北面、両方の影響を受ける場所で過ごしていますが、夏も冬も、その温度差の大きさを強く感じています。温度差を緩和するものがなければ、その影響はやはり大きくなってしまいます。一戸建てであっても、北側のお風呂に何も対策をしなければ、単純に「問題なし」とは言えなくなってしまうのです。

極端な温度差を生じさせないためには、お風呂の熱損失を防ぐことが大切ですね。北側にお風呂がある場合は、冬場に吹く冷たい北風により、熱損失が大きくなり、冷え込む浴室になってしまうことが多いのです。ですから、まずは熱損失を左右する開口部で対策をしましょう。

新築の場合は、窓ガラスを断熱効果の高いものにし、開口部を小さくすることも重要です。車のラジエーターのように、風で熱が奪われますから、ガラスに風が直接当たらないようにすることも有効です。防風林として窓の外に樹木を植えたり、風除けのフェンスを設けたりするのもよい方法ですね。

そして何より、浴室の暖房を行いましょう。ヒートショックの対策には、脱衣時に血圧を上昇させないよう、洗面所の暖房も大切です。最近は、洗面所専用の暖房設備も多くなってきましたから、それらも併せて利用されるとよいでしょう。

今まで、多くの住まいの間取りを拝見してきましたが、環境としては暖かいところがよいといっても、敷地が狭い日本の住宅事情では、お風呂を南側につくるケースはそうそうはありません。家相では、北側のお風呂を凶とする考えが多いですが、対策をきちんとすれば問題はなし。大切なのは北か南かではなく、快適に入浴できる環境か否かですからね。

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