
【ご相談内容】子ども部屋はどの位置にすべきですか?
来年、小学校に入学する子どもがいます。まだ小さいので、子ども部屋は与えないつもりですが、いずれは個室を欲しがると思っています。
その時のことを考えて間取りを決めたいのですが、先のことなので正直どの方角がいいのかよくわかりません。
参考書の内容や親戚の話を聞いて、成績が上がる方角や健康に育つ方角等々、方角によって子どもの将来が左右されることを知りました。総合的にみて子ども部屋のベストな方角を教えてください! |
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子ども部屋の位置にこだわる必要はなし
子ども部屋はどの位置につくればよいですか?これは、鑑定の際にもよくお受けする質問です。家相や風水の本などには、長男の部屋は東がよいとか、長女は東南の方位が吉だとか、いろいろな説が書かれていますが、これらは多分に占い的な要素の強いもので、しょせん当たるも八卦、当たらぬも八卦なのです。
子どもの健やかな成長は、親なら誰でも願うものですね。この方位なら学業が伸びるとか、将来が有望だとか言われたら、それを信じたい気持ちになるのも自然なことでしょう。しかし、部屋の位置でその子の将来が決まるわけではありません。本人の意思や努力だって大切ですからね。ですから、子ども部屋をつくる際には、方位や位置にこだわる必要はありません。
では、子ども部屋はどのように配置すればよいかですが、私がいつもアドバイスしているのは、「この部屋は誰の部屋」というように、部屋を固定して決めないほうがよいということです。さらにいえば、ここは子ども部屋、この部屋は寝室などというように、部屋を初めから決定づけるのではなく、どの部屋が寝室になってもよいですし、どの部屋が子ども部屋になっても、お年寄りの部屋になってもよいように、考えられてはいかがでしょうかということです。
子ども部屋をどの位置にすべきかと尋ねられているのに、どこでもよい、どの部屋でも使えるようにするとよいなどとお答えしていたら、ますます決められなくなってしまいますよね。
では、こんなふうに考えてみてください。部屋には、よい部屋と悪い部屋が必ずできます。よい部屋とは、風通しや日当たりがよく、周囲の影響(音や臭い、湿気など)を受けない静かな部屋。悪い部屋とは、風通しや日当たりが悪く、周囲の影響を受けやすい部屋です。
よい部屋は快適に、健康的に過ごせますが、悪い部屋はどうしても過ごしにくくなってしまいます。ですから、その時々で、家族の中で一番快適に過ごしてもらいたい人、健康的に暮らしてもらいたい人が、よい部屋を使うようにすればよいと思うのです。
子ども部屋は特に、年代によって部屋の使い方が大きく変わる部屋でもあります。日当たりのよい南側を子供部屋にしても、成長して受験期になれば、逆に北側のほうが勉強するにはよいといわれますね。また、一人で一部屋を使わなくても、兄弟、姉妹で一部屋で十分な時期もあるでしょう。
私はもう子育ては終わりましたが、わが家では定期的に子ども部屋を移動させていました。机やベッドなどの家具も同じものを購入し、引き出しを入れ替えれば簡単に引っ越しができるようにしました。面倒なことのように思われるかもしれませんが、同じ家の中でも、場所によって暑い部屋や寒い部屋があること。窓の位置やドアの位置の違いで、過ごしやすさが違うことなども、実体験として学ぶことができます。それに、部屋を替わる際に、たまった埃などを大掃除できるのも大きなメリットですね。
今回のお話は、かえってわからなくなったという方も多いかもしれません。でも、それでよいと思います。住んでみて、相性のよい部屋をそれぞれが選べばよいと思いますし、成長に応じて、環境の合う部屋に移るのもよいでしょう。条件の悪い部屋でくふうして過ごすことを教えることも、決して無駄なことではないと思います。
子ども部屋に関しては、よくこんな議論がありますね。子どもに個室を持たせるか、持たせないか。私は、「持たせるけれど、固定した部屋は持たせない」と申し上げておきましょう。 |
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監修・文/小池康壽 イラスト/すぎうらゆう
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