神棚や仏壇はどこに置くべき?

08年09月24日
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【ご相談内容】神棚や仏壇はどこに置くべき?

一昨年から注文住宅を考え始め、やっと設計の段階までたどり着くことができました。現在使用している家具をそのまま新居でも使うつもりなので、今ある家具を確認しながら新居の間取りについて考えています。家具を確認している際にふと、和室に置いている仏壇のことが気になりました。仏様の位置をいい加減に決めてしまうのはとても気が退けるので家族と相談したのですが、未だに結論が出ません。仏壇はどこに置くのがよいでしょうか?

【ご相談内容】神棚や仏壇はどこに置くべき?
方角や位置にこだわることなかれども、避けるべきことには配慮して吉となり

神棚や仏壇はどこに置くのがよいのでしょうか。鑑定や講演の際にも、この質問はよくお受けします。

一般的には、神棚も仏壇も、東か南に向けて置くのがよいといわれていますが、私は方位や向きにはこだわらず、基本的にはどこに置いてもよいと考えています。大事なのは、神様や仏様をおまつりする「気持ち」ですからね。

ですが、人間とは弱いもので、身の周りで嫌なことが起きたり、悩みを持ったりすると、その原因を何か他のものに求めがちです。家相はその最たるもので、神棚や仏壇についても、家族が病気になったり、事故に遭ったりすると、その置き場所がよくないからだと思い悩む方が多いのです。すでに完成した住まいやマンションなどは別として、これから新築される場合は、あらかじめ対策ができるわけですので、あとから悔やんだり、思い悩んだりしないためにも、避けておいたほうが無難なことには、やはり配慮しておかれたほうがよいですね。

では、具体的にそれはどんなことか。先ほども申し上げたように、向きに必ずしもこだわる必要はありませんが、やはり、東向きか南向きに置かれるのがよいでしょう。社寺の多くは南向きに建てられていますが、これには、神様や仏様に明るい光の差す方向に向いていただきたいという思いと、日本の住まいに伝わる先人の知恵があるのです。

神棚や仏壇を東か南に向けるためには、部屋の西側か北側に配置することになりますから、西側、北側はそれに伴い壁面積が増えることになります。それは自ずと、西日や北風を防ぐことになり、夏の暑さや冬の寒さから身を守ることができるのです。いってみれば、神様や仏様が、住まいや家族を守ってくれているのでしょう。ただ、仏壇については、宗派によって違いがありますので、迷われたらお寺様に相談されることをおすすめします。

また、神棚や仏壇の近くにトイレを配置することも、できるかぎり避けましょう。鑑定の際などに、仏壇の上にトイレを設けたり、仏壇や神棚の上に、子供部屋や寝室を配置している図面を拝見することがあります。敷地や建築の条件が厳しく、やむを得ない場合もあるのですが、私に指摘されて、初めて気付かれるケースもしばしばあります。

神様やご先祖様の近くで用を足したり、神様やご先祖様を踏みつけることになるとわかると、ほとんどの方が間取りの変更を希望されます。「知らずに建てたら後悔していた」とみなさんが言われるように、決して悪気はなくても、やはり心持ちのよいものではありませんからね。ただ、神棚や仏壇の上に部屋をつくらないわけにもいきませんから、子供室や寝室などをつくるにしても、神棚や仏壇の真上は押入れなどにして、足で踏まないように配慮しておかれるとよいでしょう。

また、地域の特性や自然との係わりかたによっても、神棚や仏壇の置き方に工夫が見られます。たとえば、昔から水害の多い地域では、1階の仏間の上に、天井や2階の部屋がない住まいが多く見られます。水害で仏壇が浸水しないように、いざというときには仏壇をそのまま吊り上げられるようにしてあるのです。

それこそ、2階で人が踏まないことを良しとする考えでもありますね。重い仏壇を瞬時に吊り上げてしまう光景を私も見たことがありますが、ご先祖様を大切にする気持ちが、住まいにこのような工夫を生んだのでしょう。先人の知恵とは奥深いものですね。

最後にまとめますが、基本的には、神棚、仏壇はどこに置かれてもよいと私は思います。良いとされる場所に置いても、ろくにお参りもしないよりは、良い場所でなくても、また、きちんとした仏間でなくても、毎日心をこめてお参りしたほうが、幸せな暮らしができるものと私は信じています。

ただ、前述したように、神棚や仏壇周辺に水回りを設けない配慮、上階で踏みつけないようにする配慮は、今の生活があること、そして家づくりができることへの感謝の気持ちから、また、後になって悔やまないためにも、お避けになることをおすすめしたいと思います。

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