吹抜けは凶?

09年05月13日
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【ご相談内容】吹抜けは凶?

希望する広さよりもやや小さめの土地を購入しました。
そのため、できるだけ狭く感じない設計にしたいと思っています。工務店の人に相談したところ、吹抜けをつくると開放感のある間取りになるとアドバイスをもらいました。
以前購入した家相に関する本には「吹抜けは凶」と書いてあったのですが、これは本当でしょうか?

【ご相談内容】吹抜けは凶?
吹抜けは凶ばかりにあらず。つくる方位を慎重に検討することが大事なり

■吹抜けは方角に注意


吹抜けについては以前にもお話をしたことがありますが、家相学的には、吉と凶の両面を併せ持つものと私は考えています。占い師さんが家相を見る場合には、よく「吹抜けは大凶」などといわれるのですが、

凶となる要因を前もって知り、その対策もきちんと施せば、住まいにとっては吉となる部分も大きいのです。

では、吹抜けが吉となるか、凶となるか。その分かれ目は何なのか、お話をしてまいりましょう。


実は、吹抜けは「方位」にこだわってほしいのです。

方位にこだわらなければ、凶となることが多いともお伝えしておきましょう。ただし、この場合の方位とは、占い的な意味のものではありません。太陽の光や風の当たり方、暑さや寒さといった自然の特性を持った「方位」であることは、この連載を読んでくださっているみなさんは、もうお分かりのことですね。


では、まず吹抜けが凶となる方位ですが、それはやはり、鬼門の北東や北なのです。

北東に吹抜けをつくる場合、玄関を吹抜けにするケースが多いですが、北側で暗いからと、窓のガラス面積を大きく取っている図面をよく拝見します。ガラス面積が大きければ、それだけ光も多く入り、明るくはなりますね。ですが、北や北東の特性上、冬の北風をまともに受け、大きなガラス窓は、住まいにより寒さを伝えてしまいます。


近ごろの住まいは断熱性能もよくなってきましたので、昔ほどは気にしなくてよいものの、やはり冬の寒さの影響はしっかり出ます。また、結露の影響を少なくするためにも、この方位に吹抜けをつくる場合は、窓のサイズをよく検討し、ガラスの性能や、サッシの断熱性は高いものを選んでおくべきですね。


また、南西も、吹抜けの方位としては凶といえます。

この方位の吹抜けは、住まいに光と熱をふんだんに取りいれることができます。明るく、冬は暖かく快適な空間となりますね。しかし、その半面、夏は非常に暑い空間となることを忘れてはいけません。


むやみに大きな開口部を南面、西面につくると、明るさだけでなく、熱も取り込み過ぎてしまい、たいへん暑苦しい空間になってしまいます。遮熱ガラスやブラインド内蔵ガラスを採用することは不可欠ですし、開口部をあまり大きく取らないようにすることが大切です。


このようなことは、一般住宅ではあまりピンとこないかもしれませんが、タワーマンションでは、顕著にその特性が表れます。タワーマンションでは、眺望を楽しむために窓の面積が大きく取られ、また外観を統一するため、東西南北のどの方位から見ても、ガラス面積を同一に設計することが多いのです。外観はまったく同じでも、北東の角住戸と南西の角住戸、そして東南の角住戸では、住み心地はまったく違います。私も今まで、いくつかのタワーマンションを所有してまいりましたが、方位によって、部屋の温度は極端に変わり、住み心地がこれほどまでに違うものかと実感した経験があります。特に南西の場合には、冬でも冷房が必要になることもありました。


これらの実体験からも、方位と窓のつくり方については、鑑定の際などに細かくアドバイスをさせていただくことが多いですが、吹抜けもまた、方位を考えずにつくってしまうと、完成してから後悔することになりかねないのです。



■朝日が入る東南は吉


では、吹抜けと相性のよい方位とはどこでしょう。それは東南です。そして、東南のダイニングや、東南のリビングの吹抜けは、家相学上は大吉です。

もちろん、音やにおいの問題、メンテナンスに備えておくことは大事ですが、朝日をさんさんと浴びながら、家族が気持ちのよいスタートを切ることができ、心身ともに元気に過ごせる住まいとなるでしょう。


吹抜けをつくること自体は凶ではありません。つくる方位を、まずは慎重に計画していただきたいと思います。

私はいつも、住まいづくりに鬼門の迷信は必要ない、鬼門は寒いところ、裏鬼門は暑いところととらえるべしといってきましたが、吹抜けこそ、本当にその認識を持っていただきたい場所なのです。


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