方角によって窓の大きさはありますか?

08年07月09日
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【ご相談内容】方角によって窓の大きさはありますか?

明るく開放感のある家を建てたいと思い、試行錯誤しながら現在間取り検討中です。太陽の光をたくさん取り入れられるように窓を大きくとりたいのですが家相上ではどの方向に窓を入れるのがいいのでしょうか?
方角によって適した窓の大きさってありますか?教えてください!

【ご相談内容】方角によって窓の大きさはありますか?
窓の大きさは、方角と周囲の状況にこだわるべし

家づくりを始めると、「方角」という言葉がにわかにクローズアップされてきますね。家相でも、家の吉凶は昔から方角とともに語られてきました。よい家を持ちたいのであれば、方角は大いに気にしろと、私はいつもお話ししております。ただし、この「方角」には2種類の捉えかたがあり、どちらの「方角」を気にするかが、家づくりの成否を分けるポイントでもあるのです。

まず、一般的にみなさんが気にされる「方角」ですが、これは、占い的な方角です。「北東(鬼門)に水回りや玄関があると災いが起きる」とか、「真北、真南(正中線)に大きな開口部がある家は凶相」などといった類のものですね。実に多くの方が、このような占い的な方角を気にされるのですが、これらはほとんどが迷信であり、家づくりには必要のないものです。

では、もうひとつの方角とは何か。家づくりに必要であり、大いに気にしてほしい方角。私はそれを、太陽の方角と言っています。太陽の方角とは、建物から見た太陽の位置のこと。太陽との関わりで、その方角の特性を見るものです。これは、家を建てたり、購入したりする場合には大変重要なものです。

今回のご質問、「方角によって窓の大きさはありますか?」の「方角」も、前者の占い的な方角であれば、まったく気にすることはありません。というより、窓は住まいに光と風を取り込むための大切な設備ですから、この方角は吉だから窓を大きくするとか、凶だから窓をつくらないとか、そういう考え方では臨んでほしくないのです。

光と風を取り込む以外にも、窓には熱を移動させるという性質があります。以前にもお話をしたかと思いますが、住まいの熱の損失は、窓からが一番大きいのです。ですから、窓を複層ガラスにしたり、ブラインド内蔵ガラスにしたりするなど、窓の種類や機能性も考慮することが、快適な暮らしのためには重要なことですが、それと同じく、ごく単純に窓の大きさに気遣いすることも、住まいの良し悪しに大きく影響するのです。

そこで重要になるのが、太陽の方角なのです。たとえば、北は太陽の恩恵を受けない方角です。冬は寒さの影響を大きく受けるので、北風がまともに当たるようであれば、熱損失を少なくするためにも窓は小さめにするほうがよいですね。また、東は朝日と接することのできる方角です。できれば窓も大きく取り、さわやかな朝日を住まいにたくさん取り込みましょう。

太陽の光が降り注ぐ南は、窓をもっとも大きくとりたい方角ですね。南の太陽の光は、冬は住まいの奥深くまで差しますが、夏は太陽の高度が高くなるため、住まいの奥まで直射光が差すことは少なくなります。ですから、窓を大きくとっても、意外に夏も過ごしにくくはなりません。南から乾いた空気を多く取り込めば、住まいの中に溜まった湿気も排出できますね。ただ、やみくもに窓を大きくしてしまうと、建物の強度を損なう場合もありますので注意しましょう。

そして西は、太陽の高度が下がり、西日の差す方角です。冬は暖かくてよいようにも思われますが、夏はたいへん暑くなります。特に気密性の高い昨今の住まいは、取り込んだ熱を逃がさない性質もありますので、より室内に熱がこもってしまいます。ここ最近は、住まいの中で熱中症になってしまうケースも増えていますから、西の方角の窓は、やはり小さくするほうがよいですね。

このように、方角ごとに窓の大きさは考えてほしいのですが、もうひとつ、周囲の建物の状況も考慮してください。たとえば、北側に隣家などの建物があれば、北風の影響は少なくなりますね。西側に建物がある場合も、西日の影響はほとんどありません。また、隣家の窓との位置関係によっては、プライバシーや音の問題などを考慮して、窓のサイズを決めなければならない場合もあるでしょう。窓の大きさを考える際には、周囲の建物などの状況も大切にしてほしいのです。

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