冷暖房対策として効率のいいドアの位置とは?

09年02月25日
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【ご相談内容】冷暖房対策として効率のいいドアの位置とは?

現在、関東に住んでいますが、北海道に土地を購入して、注文住宅を建てる予定です。北海道の寒さに慣れていないこともあり、特に暖房設備はよく考えて導入したいと考えています。いい設備を選ぶことはもちろんですが、冷暖房が効きやすい部屋にするためにはどういった点に気を配るべきでしょうか?

【ご相談内容】冷暖房対策として効率のいいドアの位置とは?
冷暖房の効率をよくするには、ドアの位置、熱源となる機器の位置にも配慮するべし

前回の「空気の流れを上手に作る窓の位置やサイズが知りたい!」 では、窓の位置についてお話をしましたが、住まいづくりでは、ドアの位置にもできるかぎり配慮をしていただきたいのです。

ドアは部屋の出入り口ですから、安全に、またスムーズに出入りができるように、位置や開閉方向を決めることが大切ですね。ですが、ドアから出入りす るのは、人だけではありません。当たり前のことですが、空気もドアから出入りしているのです。今回のご質問にある「冷暖房対策」も、この空気の出入りがポ イントとなります。それでは、具体的にお話をしてまいりましょう。

ドアの位置で冷暖房対策をすることは、現代の住まいにこそ大切なことだと、私は考えています。今の住まいは24時間換気が義務付けられているため、 常時、屋外から新しい空気を取り入れながら、屋内の空気を排出しています。この24時間換気扇にはさまざまな種類がありますので、一概には言えませんが、 もっとも多く利用されているのが、浴室やトイレなどの水回りの換気扇で、常時換気をする方法です。

屋内の空気は、この水回りの換気扇へと流れていき、そこから排出されます。冷房で冷やされた空気、暖房で暖められた空気も、部屋のドアの隙間や、ド アの開閉の際に、空気の流れとなって少しずつ排出されていきます。もちろん、部屋の空気が入れ替わることは、健康上も大切なことですから、ドアを閉め切 り、冷暖房された空気を閉じ込めておくわけにはいきません。しかし、ドアの位置によっては、冷暖房された空気を無駄に室外に流してしまい、効率のよい冷暖 房ができていない場合も多いのです。

前回の記事でもお話をしましたが、部屋の窓と窓の距離は、近いより離れているほうが、よい風が流れるものです。ドアもこれと同じで、冷暖房の熱源と なるエアコンなどと、ドアとの位置が遠い方が、効率よく部屋を冷やしたり、暖めたりできるのです。熱源の位置とドアの位置が近いと、熱源から出される冷気 や暖気が、すぐにドアの下などから室外に流れてしまい、効率の悪い冷暖房になってしまいますね。

さて、ここまでお話をしてきますと、ドアの位置とともに、熱源の位置にも気を配ることが大切であると気付かれたことでしょう。間取りの設計時には、 なかなかそこまで気がまわらず、特にエアコンなどの場合は、カーテンレールが邪魔をして取り付けができなかったり、室外機が置けなかったりするケースも少 なくありません。効率よく冷暖房をするためにも、支障なく取り付けをするためにも、熱源の位置もよく検討しておきたいものですね。

窓から入る風の流れを、実際に図面に描き入れてみることで、住まいの風通し、空気の流れ方がよくわかります。冷暖房をした際の空気 の流れも、熱源からドアまで、そして、ドアから出た後、常時換気をしている換気扇の場所まで、線で描いてみるとよいでしょう。

エアコンのように、定位置に取り付ける熱源だけでなく、移動が可能な置き型の熱源も、部屋のどこに置けば一番効率がよいか、考慮しておきたいです ね。たとえば、ヒーターなどの蓄熱型の暖房機器は、窓の近くに配置するのが効果的です。部屋の中で一番冷える窓の近くの空気を、まず最初に暖めることで、 天井と床部分との温度差ができにくくなり、「コールドドラフト」(※)と呼ばれる現象を防ぐことができます。窓が複数あれば、ドアから遠い窓近くに配置す れば、さらに効率よく暖房できますね。また、床暖房の場合なら、ドアがどの位置であっても問題ないでしょう。

高気密、高断熱の住まいだからこそ、温度差の少ない快適な空間づくりに果たすドアの役割も侮れないのです。

(※)「コールドドラフト」とは、暖房時に天井部分が暖まり、床部分に冷えた空気が集まることで、室内に温度差ができ、不快な感覚を持つ現象をいう。

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