南西の台所はものが腐る?

09年01月14日
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【ご相談内容】南西の台所はものが腐る?

私も夫も趣味が料理なので、設備充実の広々としたキッチンにしたいと思っています。キッチンに立つ時間が多くなるので鬼門の方角は避けたいのですが、家相の本を読むと「表鬼門」や「裏鬼門」が出てきて結局どこが適しているのかわからなくなってしまいました。
今考えている間取りではキッチンは南西にあります。南西は日が入るので暖かそうですが、直射日光が入るのは食材が傷んでしまいそうで心配です。キッチンを南西に置くことがNGなのかどうか教えてください!

【ご相談内容】南西の台所はものが腐る?
台所は少しでも涼しい場所につくるが基本なり

前回は、北東の表鬼門の台所についてお話をいたしました。家相では大凶とされている北東の台所ですが、食物を扱う場所という視点で見れば、温度が高くならない鬼門の北東は、むしろ台所をつくるには適した場所であるとお話をしましたね。

では、もうひとつの鬼門、裏鬼門の南西はどうなのでしょう。南西の台所も、古来より家相では大凶とされていますが、これは迷信が多い家相の中で、今の時代にも通じる理にかなったものだと私は考えています。ですから、鑑定の際も、間取りの変更が可能な段階であれば、南西の台所は極力変更されるようにアドバイスをしています。

前回も申し上げましたが、食物は直射日光を避け、涼しいところに保管するのが基本ですね。ところが、南西は西日の影響で、夏はどんどん温度が上昇し、住まいの中でもっとも暑くなる場所です。食物を保存し、調理する台所とは、基本的に相性がよくない場所なのです。食物が暑さで傷みやすいうえに、夏でも火を使って調理をしますから、主婦の体にも負担がかかりやすいのです。

ただし、南西の台所がすべて凶であるわけではありません。近隣の建物などで、南西の特性である西日が遮られる状況であったり、西日を取り込まないように、窓の配置などが考慮されていれば、南西に台所があっても私は「OK」を出しています。

ですが、本当に多いのです。西側が道路などで、まともに西日が長時間当たるだろうという状況で、対策も何もなく、そこに台所がつくられるケースが…。リフォームなどでもよくあることですが、今までは暗く寒い台所だったので、今度は明るいところにつくりたいと南西に台所を移し、夏が来て暑さで後悔されて、相談にお越しになる方もよくみえます。

冷蔵庫があるから大丈夫だとか、エアコンを設置すれば暑くないなどと、プラン提案時に設計者や担当者に言われたという話もよく聞きますが、実際はそんなものではありません。夏場の西日の暑さを経験したり、体感したりされた方はおわかりになると思いますが、あの暑さの中では、本当にモノが早く腐ってしまうでしょう。

台所もそうですね。実際に立ってみなければわからないことも多いのです。エアコンがあるからといっても、常にエアコンを作動させるわけにもいきません。留守にしている間はエアコンも効かず、室温はどんどん上昇してしまいますし、調理時に換気扇を回せば、冷房の効率も悪くなってしまいます。

最近も、即席めんのカップに防虫剤の成分が染み込んでしまう事故が起きました。暖かい場所であれば、よりいろんな物質や成分が揮発しやすくなりますね。科学が進んだ今だからこそ、理由がわかったことですが、食中毒などの原因にもなる自然界の毒素は、非常に高い毒性を持つものが多いのです。それらの多くは、60度を超える高温で初めて、死滅し始める特性を持っていますから、それまでの温度では繁殖を続けてしまうのです。

後から何か対策をするにしても、暑さを和らげることはなかなか難しいものです。ましてや台所は、調理をすることで日常的に熱を生じる場所ですから、家族の健康維持のためにも、南西に台所をつくることは極力避けることが望ましいのです。もし、南西につくらざるを得ないのであれば、西日の影響がないかどうか、きちんと見極めておくことが大事ですね。経験や提案力の乏しい設計者が多いのも事実ですが、施主となる方たちにも、南西の台所にはこのような注意点が多々あることを、心に留めておいていただきたいのです。

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