不動産・住宅サイト SUUMOトップ >> 家相お悩み相談室 > 高齢者が快適に過ごせる方角の家相について教えてください!

私の両親と祖父母で3世帯住宅の建築を考えています。 |
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このご質問は、3世帯ですが、2世帯住宅の場合によくお受けしますね。親御さんの部屋をどこにするのがよいか、迷われる方が多いからでしょう。
みなさんもご存知のように、今年の夏はまた異常な暑さです。熱中症で高齢の方が亡くなるというニュースもよく報道されましたが、そのうちの半数近くの方は、家の中で熱中症になっているのです。高齢の方といえば、昔は冬の寒さのほうが心配されたものですが、昨今は夏の暑さのほうが大敵といえますね。
その暑い夏を高齢の方が快適に過ごすには、どんな方角がよいのでしょうか。それは、夏に涼しい真北、北東、北西などの北側です。ですが、北側は昔から、家相では凶の方角と考えられてきました。北東の鬼門や、北の正中線上がお年寄りの部屋によいと言われても、すぐには納得できるものではないでしょうね。
しかし、私はいつも、鑑定や間取り相談には、できるだけ親御さんも一緒に来ていただいて、家相の迷信や理にかなわない考えをお話ししています。そして、夏は涼しく過ごしやすいという北の方角の特徴をお話しすれば、北や北東に親御さんの部屋をつくられるケースが多いのです。もちろん、ただ北の方角に設けるだけでよいというわけではありません。風通しをきちんと図るとともに、冬の寒さにも備えておく必要があります。窓を高断熱仕様や二重窓にしたり、床暖房を設置するなどの対策は、忘れずにしておきたいものです。
北側でも、特に北東の方角が、私はよいと思います。近隣の建物が離れていれば、朝日が入り、気持ちよく目覚めることができます。いつもお話をするように、朝日で気持ちよく目覚めることで、体内時計が安定し、健康的な暮らしができるからです。体内時計が安定し、夜もしっかりと睡眠をとれることで、さまざまな病気になりにくいこともわかってきています。北東は鬼門というイメージが強く、高齢の方には最も嫌われる方角ですが、夏の暑さを緩和し、朝日で目覚めることができるこの方角が、意外にも現代では、高齢の方が快適に過ごせるベストな方角なのです。
ただ、北東でも朝日がまったく入らない場合は、寝たきりのお年寄りの場合には注意しなくてはなりません。朝日がまったく入らない部屋で、寝たきりの状態ですと、自然光と接することができなくなってしまいます。そうすると体内時計が安定しなくなり、特に冬は、冬季うつ病などの病気を誘発しやすくなります。
病院や高齢者の施設などでは、自然光を浴びることが難しいお年寄りに、超高照度の人工照明を午前中に浴びさせ、体内時計を安定させる「ホスピタルサーカディアンシステム」が導入され始めています。一般家庭ではそのようなことは難しいので、午前中に車椅子などで移動させてあげて、太陽光を浴びるという生活習慣も大切ですね。
とここまでは、夏の暑い時季を快適に過ごすことを主に考えてきましたが、日本の家づくりの難しい点は、暑い夏と寒い冬があるということです。それぞれの時季を快適に過ごすには、日当たりがよく暖かい南側にも、親御さんの部屋があればなおよいですね。
敷地や床面積に限りがある住宅事情を思えば、北にも南にも親御さんの部屋をつくるというのは難しいことでしょう。ですが、敷地が広く、建物の床面積や建築費用にも問題がなければ、高齢の方の部屋を二部屋設けて、季節に応じて使い分けていただきたいと、より最近そう思うようになりました。
一部屋は寝室として、もう一部屋は客間としてつくり、夏と冬で使い分けることができれば理想的だと思います。寒い方角の部屋には、冬の暖房対策をきちんと施し、暑い夏も寒い冬も快適で、一年を通じてよい睡眠が得られる環境を、親御さんに整えてあげていただければと思います。
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