裏鬼門に勝手口がある家相で気をつけるべき点はありますか?

10年09月01日
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裏鬼門に勝手口がある家相で気をつけるべき点はありますか?

間取りプランを提示してもらったのですが、南西に勝手口があります。南西は裏鬼門ですし、勝手口を設置してもいいのでしょうか?

また、設置した場合、ゴミ置き場から臭いがどう流れるのか、間取りにも影響するのでは?と心配しております。ぜひ、教えてください。

南西の勝手口の注意点は、夏の暑さなり。

裏鬼門の南西に勝手口があるとのことですが、この場合に気をつけていただきたいのは、やはり夏場の暑さでしょうね。


古来の家相では、鬼門や裏鬼門に玄関や開口部をつくることは凶といわれます。鬼門という場所に開口部を設けることで、家の中に災いを招き入れてしまうと考えられているからです。もちろん、そんなことは根拠のない迷信ですから、気にする必要はありません。


ただ、家相の古書にある「厨(くりや)は未申(ひつじさる)に構えるは大いに凶し」という一節は、迷信の多い家相の中では数少ない、理に適った考えであります。厨とは台所のこと、未申とは南西の方角のことで、南西に台所をつくるのはよくないといっているのです。


それはなぜかといえば、南西が夏場はとても暑くなる場所だからです。住まいの構造や性能、設備機器の機能が向上しても、夏場の南西の暑さは、基本的には昔も今も変わりません。台所が暑い南西にあることで、食材が傷みやすかったり、雑菌が繁殖しやすかったりして、食中毒を起こしやすい環境になりうることも、以前にお話をしましたね。


また、開口部が住まいにおいて、大きな熱の移動を伴う箇所であることもお伝えしてきました。ですから、勝手口が裏鬼門にある場合は、夏場は台所がより暑い環境になるという点が、第一の注意点といえますね。ただし、南西といえども、南側や西側に大きな建物があれば西日は入りませんから、台所もそれほど暑い空間にはならないで済みます。また、南西でなく東側に台所があったとしても、建物の形状により、南の光や西日を受けやすかったり、トップライトなどから直射光が差し込むような場合も、同じく注意が必要ですね。要は、裏鬼門にあるから凶というのではなく、強い日差しがあたるか否かを考えていただきたいのです。


ただでさえ暑い環境の台所ですから、風通しをよくすることは大切です。勝手口を利用して、風を通したいところですが、おっしゃるとおり、ゴミ置き場が勝手口付近にあるのであれば、臭いもたしかに気になりますね。ご質問中のゴミ置き場がご自宅のものであれば、少々不便にはなるでしょうが、夏の間だけ他の場所へ移動させるのがよいでしょう。


地域で決められたゴミ置き場の場合は、そう簡単には動かせません。造成地などでは、初めからそのような区画割りで配置されているところもあります。敷地の購入の相談もよくお受けしますが、ゴミ置き場があるので気になるという方も多いですね。それが裏鬼門の方角であれば、より心配になるでしょう。



さて、そのような場合の臭い対策ですが、まず、台所の部屋温度を上げないことです。テラスを設け、夏の強い日差しを取り込まないようにしましょう。電動で伸縮して、必要な時だけ遮光するオーニングもありますし、かなり大きめの庇もエクステリア商品として販売されています。直射光が勝手口や台所の外壁に当たらないようにするだけでも、ずいぶん涼しくなるはずです。


そうすれば、ゴミ置き場の臭いが気になるときは、勝手口を閉めておくこともできると思います。そして、サーキュレーターという小型の扇風機を、室内の南側に配置して、北側の窓に向けて風を流してやりましょう。これだけで、腐敗した空気や熱気は、効率よく排出されていきます。臭いを取り込まずに風を通す。他の部屋の臭いが気になるときも、この方法で室内に風の流れをつくるとよいですね。


また、ご自宅の敷地内の勝手口側に余裕があれば、そこに樹木を植えて、防風林のようにゴミ置き場の臭いの流れを変えてみるのも方法です。樹木は目隠しにもなりますから、ゴミ置き場が目に入って気になる場合にもよいですね。


実は、先日鑑定にお越しになった方も、ゴミ置き場のある土地を買うか否か、迷って相談にみえました。私は以上のようなアドバイスをさせていただき、加えてこうお話をさせていただきました。


「長年、夢にしてきた一戸建てです。その土地自体は気に入っているのであれば、回収ごとにゴミ置き場をきれいにして、ご自身が気持よく住めるようになさることも方法です。地域社会に貢献し、ご自身も気持ちよく住まわれている姿を見れば、地域の方もみなマナーを守り、ゴミの出し方にも配慮をしてくださると思います」と。


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監修・文/小池康壽 イラスト/すぎうらゆう
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