開口部が大きい東南の部屋は凶?

10年02月24日
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開口部が大きい東南の部屋は凶?

先日、家相に詳しい方に間取図を見てもらったところ、東南の部屋に配置している大きめの窓について指摘されました。
東南の開口部が広いと「凶」と言われたのですが、本当でしょうか? 東南は光を取り入れるにはよい方角と思っているので、少し困惑しています。
東南に大きな窓を設けてはいけないのでしょうか?

凶でなし。ただし、住まいの強度や耐震性を損なわない範囲にとどめるべし

■占いと家相の違い


東南は、家相では昔から大吉の方位とされ、現代でも、東南に玄関をつくるとよいとか、子ども部屋をつくるとよいなどといわれています。
太陽が昇り、明るい光が降り注ぐ場所ですから、そのイメージからも縁起がよい方位とされるのですが、科学的な観点から見ても、東南に差す太陽の朝の光は、私たち人間の心身によい作用を与え、住まいを快適な空間にしてくれます。


そんな太陽の恩恵を十分に受けるためにも、東南につくる部屋は開口部をしっかり設けたほうがよいのですが、今回のご質問からすると、どうやら占い的な観点で家相を見る方から「凶」と言われたようですね。


開口部が大きい東南の部屋を凶とするのは、おそらく、その開口部から福が逃げていくという占い的な発想からいわれたものでしょう。
占い的な家相や風水では、玄関からは福やよい気が舞い込み、勝手口や窓などの開口部からは、福やよい気が逃げていくという言い方をよくします。
東南の玄関が大吉といわれるのには、吉方位である東南に玄関を設ければ、福がよりたくさん舞い込んでくるという縁起担ぎの意味合いもあるのでしょう。


今回のご質問のケースでは、東南には玄関でなく他の部屋があり、しかもその部屋の開口部が大きいため、福が入らず逃げるばかり=凶と言われたのではないでしょうか。しかし、これはまったくの迷信です。こうすれば災いが来ないとか、ここに玄関をつくれば幸せになれるとか、必ず保証される住まいなどありません。人には幸と不幸が平等に訪れるもの。幸と不幸の繰り返しの中で私たちは生きているのだと、私は常々思っています。



■東南の開口部は朝日を取り入れる最適な場所


少々重い話になってしまいましたが、占い的な考えは、住まいづくりに取り入れてほしくないのです。幸せを願って取り入れたはずが、数年後に災難に見舞われたというケースは山ほどあります。現実にそのような相談を、私はいくつも受けてきました。
災難の来ない住まいをつくったといって無防備に日々を送るより、常に健康に留意し、家族のことを思いやって生活する心構えのほうが、はるかに大切ですからね。


ただ、「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」です。東南の開口部は大きくても凶なんかじゃない。それならめいっぱい開口部を大きくして、太陽光を思い切り浴びようとばかりに、常識外の開口部をつくったりしたら、今度は構造的に問題のある住まいになってしまいます。


開口部を大きくすれば、その分、壁の分量が少なくなります。建物を支える柱や筋かいもなくなり、耐震性の弱い住まいになってしまうおそれがありますね。
太陽の光や風をふんだんに取り入れることができれば理想的ですが、住まいにはバランスが大切です。
住まいづくりの際は、プロがそのあたりはきちんとアドバイスをしてくれます。リフォームなどの場合も、むやみに耐震壁を取り払ってまで、大きな開口部をつくることのないようにしてくださいね。


最後にひとつ申し上げたいのは、東南に大きな開口部をつくっても、太陽の恩恵を受けられる時間帯にその部屋を使わなければ、何の意味もありません。今回はどんな部屋にされたのか分かりませんが、東南はぜひ、朝日が入る時間帯に利用できる部屋にしていただきたいですね。できればいつもお話をするように、東南にはダイニングをつくり、朝日を浴びながら朝食をとる。そんな住まいに、ぜひしていただきたいものです。


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監修・文/小池康壽 イラスト/すぎうらゆう
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