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仲間8人で利用する住居兼企画スペース

開いたスペースとオーナー

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仲間8人で利用する住居兼企画スペース

東京スカイツリーを間近に望む下町の住宅街。その一画に、美術、演劇、農業などさまざまなジャンルの展示・イベントを行う企画スペース「あをば荘」がある。運営者は劇団「絶句シアター」を主催する演出家の安藤達朗さんと、大学院に籍を置きながらインスタレーション作品を制作する佐藤史治さん。築40年の集合住宅を一部改装し、2階を住居、1階を企画スペースとして利用している。

「ここはもともと15年くらい空き家だったので、そのままではとても住めない状態でした。そこで、自分たちでリフォームを行うことを条件に、家賃を通常より3万円ほど安くしてもらうことができました」(佐藤さん)

大学を卒業したばかりの若い2人にとって、劇場やギャラリーを借りて作品を発表するのは金銭的負担が大きい。だが、ここなら住みながら自分たちの作品を発表できる。現在は家主の2人が中心になりつつ、知人の企画者や作家などを加えた計8人で利用。2カ月に1度くらいのゆるやかなペースでイベントを行っている。イベントには近所の人も足を運んでくれるとか。

「たまに野菜やジュースをお裾分けしてくれたり、ご近所の皆さんには本当によくしていただいています。ここは高齢者が多い地域なので、若い僕らを子どものように思って接してくださっているのかもしれません」(安藤さん)

もともと人見知りという安藤さんだが、ここに来て初めて「ご近所づきあいの豊かさを知った」という。風呂すらない住居に不便さを感じることも少なくないが、念願の企画スペースと温かい人々に囲まれた生活を、2人は心から楽しんでいる。

  • 良好な関係を保つコツは、
    イベント前のご近所めぐり
    築40年の年季を感じさせる「あをば荘」の外観。両隣は印刷所と理容室だ。大勢の人が出入りしたり、音を出したりするイベントの前は、必ず事前に一言お詫び。ご近所さんとも良好な関係を築いている。
    良好な関係を保つコツは、イベント前のご近所めぐり
  • 工期2カ月、施工費0円。手づくりの1階企画スペース
    工期2カ月、施工費0円。
    手づくりの1階企画スペース
    1階は手作りの企画スペース。土間の上にコンクリートブロックを敷き詰め、天井の板をぶち抜いている。大学の建築専攻の先輩の助言のもと、一緒にワークショップを開いたり、地域の人にも手伝ってもらいながら2カ月程かけて完成させた。
  • 築古ならではの不便さも
    楽しさがそれを上回る
    安藤さんと佐藤さんが暮らす2階の居住スペース。収納が少なく、冬はスキマ風が吹くなど築古ならではのマイナス面もあるが、おおむね快適だという。若い役者やアーティストの卵など、お金のない仲間が居候しに来ることも。
    築古ならではの不便さも楽しさがそれを上回る
  • 2012年10月のオープン時には自己紹介を兼ねたイベントを開催
    2012年10月のオープン時には
    自己紹介を兼ねたイベントを開催
    2012年10月には自己紹介を兼ねたオープニングイベント「私たちがおすそわけできること」を開催。これからここで何を行い、近所の人々とどう関わっていくのかを、展示や演劇の上演、トークイベントを通じて発表した。
  • 安藤さんが主催する演劇の稽古風景。秋ごろには佐藤さんとの2人芝居も企画しているとか

    安藤さんが主催する演劇の稽古風景。秋ごろには佐藤さんとの2人芝居も企画しているとか

  • 脚立を使って電気のコンセントを入れる安藤さん。電気スイッチはまだないという

    脚立を使って電気のコンセントを入れる安藤さん。電気スイッチはまだないという

  • もともとは水道しかなかったというキッチン。拾ってきた流し台などを使って手づくりした

    もともとは水道しかなかったというキッチン。拾ってきた流し台などを使って手づくりした

  • 近々、裏庭にバスルームを増設する予定。もちろんこちらも手づくりだ

    近々、裏庭にバスルームを増設する予定。もちろんこちらも手づくりだ

かかった費用は?

リフォーム総額は10万円程度。材料はできる限り廃材などを使用してコスト削減。改装は仲間たちに手伝ってもらいつつ全て手づくりで仕上げたため施工費もタダ。

アドバイスとこれからの展望

「知らない土地でこうしたスペースを持つことを不安に思われる方もいるかもしれませんが、僕らにとっては「あをば荘」が地域の人たちとつながるきっかけになりました。現在は僕らを含む仲間8人でここを運営していますが、僕らだけじゃなくもっとご近所のみなさんも巻き込んでいきたいですね。
とはいえ、今はみんな忙しくてなかなか展示やイベントができていない状態。できればもう少し頻度を増やしたいです。今後はただ作品を展示するだけじゃなく、もっと自由度の高い空間にしたいと思っています。例えば壁に直接絵を描いたりするのもアリなんじゃないかと。イベントが終わったらまた塗りなおせばいいですしね。」

間取りとDATA

間取り1 間取り2

空いてるスペース

施主名 安藤達朗さん、佐藤史治さん
構想期間 3カ月
開いているスペースの面積 約13.22m²
開いているスペースの% 約30%
住所 東京都墨田区
ホームページ http://awobasoh.com/
建物形態 その他(アパート)

取材・文/榎並紀行<やじろべえ> 撮影/藤本和成 間取図イラスト/tokico

情報掲載日/2013年7月24日

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メディア掲載履歴

2013年11月28日
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2013年10月19日
「“自宅で自分らしく働く”ワーキングスタイル&マネー術」公開セミナーを開催しました。

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更新情報

2016年6月15日
【実例追加】 近隣住民も集う マンションの日曜喫茶
2016年5月25日
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2016年4月28日
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