建築士制度の見直し

建築士制度の見直し(ケンチクシセイドノミナオシ)の意味・解説

建築士制度の見直しとは、2005年(平成17年)に発覚した構造計算書の偽装事件の再発防止に向け、建築士の資質・能力の向上、建築士事務所業務の適正化を図り、建築物の安全性や建築士制度に対する国民の信頼回復を目的とした2008年施行の建築士法改正の根幹をなすもの。
この改正における建築士制度見直しの主な内容は以下のとおり。

・建築士試験の受験資格の見直し、建築士の定期講習の受講の義務化
・高度な専門能力をもつ建築士による構造計算および設備設計の適正化を図るため、特定建築士(構造設計一級建築士、設備設計一級建築士)の創設
・一定の建物について、設計時の特定建築士による法適合チェックの義務づけ
・建築士事務所を管理する「管理建築士」の要件強化
・管理建築士等による「重要事項説明」の義務づけ
・建築士事務所協会等の団体による自立的な監督体制の確立、など。
なお、2006年には建築基準法等も改正され(2007年施行)、建築士等が法に違反した場合の罰則が大幅に強化されている。

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