高層住居誘導地区

高層住居誘導地区(コウソウジュウキョユウドウチク)の意味・解説

高層住居誘導地区とは、職住近接の都市環境の形成などを目的に、大都市の都心地域などで住宅を確保するため、高層住宅の建築を誘導する地区のことです。平成9 (1997)年に都市計画法において定められました。
対象地域は、第一種住居地域・第二種住居地域・準住居地域・近隣商業地域・準工業地域の5つのいずれかの用途地域の中で、あらかじめ指定された容積率が400%または500%の地域であることが前提条件になります。
制限内容は、容積率の最高限度、建ぺい率の最高限度、敷地面積の最低限度の3つで、高層住居誘導地区の制限のほうが、他の決められた制限よりも優先されます。さらに、住宅部分の面積が3分の2以上の建築物を建てるときには、住宅割合に応じて容積率が緩和されるほか、道路幅員による容積率制限の緩和、道路斜線制限および隣地斜線制限の緩和、日影規制の一部適用除外などの措置が講じられます。

ページトップへ戻る