景観利益

景観利益(ケイカンリエキ)の意味・解説

景観利益とは、「良好な景観に恵まれた地域に居住する住民が、その景観を生活環境として享受する利益」のことをいいます。

ただし、良好な景観の性質は人の価値観や社会の変化によって変わるため、「景観権」というような権利性のあるものとしては認められないという見方がされています。従って、家の前に建物が建って眺望が悪くなったというだけでは、その建物の撤去などは認められにくいといえます。

なお、2000年代の前半ごろから、景観利益や良好な景観の保護への意識が高まり、2004年(平成16年)12月に「景観法」が施行されました。また、全国の地方自治体でも景観保全に関する条例を制定し、それに基づいて景観計画などが策定されています。

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