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リフォームできる・できないを確認する 一戸建て基本編

住み心地を大きく左右する水まわりや間取りのリフォーム。「イメージしていたリフォームができなかった……」なんてことがないよう、「できる」・「できない」を理解しておこう。

QandA水まわり

キッチンの移動やトイレの増設は可能?
一戸建ての場合は、マンションに比べて配管がシンプルなため、水まわりの移動がしやすいのが特徴。予算面での問題がなければ、キッチンの向きを変えたり、2階にトイレや浴室を設けたり、自由にリフォームすることができる。
IHクッキングヒーターを付けられる?
家庭用の電源は100Vが一般的だが、現在では分電盤が100Vと200Vの両方に対応できるようになっている住宅も多く、200V対応のIHクッキングヒーターを導入することは簡単にできる。
築年数が古いなどで200Vに対応していない場合は30万円~50万円の費用がかかる。現在の住まいが200V 対応になっているかどうかは電気メーターを見て調べよう。

QandA間取り

間取り変更は自由にできる?
一戸建ての間取り変更は建物の構造によって異なる。詳しくは以下の表を参考に。
工法 工法の特徴 リフォームの自由度
木造軸組工法
(在来工法)
上からかかる建物の重さを柱と梁で支え、地震などの横からの力には斜めに渡した筋かいで抵抗する木造住宅の工法 かなり高い。
建物を支える柱は移動させることはできないが、間仕切りになる壁はかなり自由に移動できるため、間取り変更は容易
プレハブ
工場生産された床や壁、天井などを現場で組み立てる工法。
構造体の材質によって「鉄骨系」「木質系」「コンクリート系」などがある
鉄骨系の場合は柱や梁で建物を支えるため、木造軸組工法と同様、間取り変更の自由度は高い。
木質系、コンクリート系は壁で建物を支えるため間取り変更に制限がある
2×4工法
(枠組壁工法)
北米で生まれた工法。パネル状になった床、壁、天井が建物全体を支える。
柱のない大きな空間をつくりやすいのが特徴
面で支える構造のため、窓を大きくしたり、窓やドアを増やしたりすることは困難。
また、建物を支える間仕切りは抜くことができないので間取り変更にも制限がある
鉄骨造 鉄骨の柱と梁で建物を支える工法。耐久性や耐震性に優れている。
重量鉄骨造と軽量鉄骨造がある
重量鉄骨造の間取り変更の自由度は他の工法と比較しても高い。
軽量鉄骨造は建物を支える耐力壁の移動ができないという制約がある
鉄筋コンクリート造 鉄筋とコンクリートで造る工法。
柱と梁が建物を支えるラーメン構造と、壁と床が支える壁式構造がある
ラーメン構造では間仕切りの壁を取り外すことができるため、間取り変更は自由度が高い。
壁式構造は耐力壁の移動ができない制約がある
窓の数を増やしたり移動したりできる?
建物を支えている耐力壁に新たに窓を設けることは困難。開口部をつくっても建物の強度に影響のない外壁であれば、窓を増やしたり移動することは可能。
小屋裏を利用した物置はつくれる?
小屋裏は面積がその階の2分の1以下で、天井までの高さが1.4m以下であれば階として算入されないため、容積率を気にせずに物置として使うことができる。
トップライトや吹抜けはつくれる?
既存の屋根にトップライトを設けることは、よほど大きな窓にしなければ比較的容易にできる。
ただし、雨漏りを防ぐための防水処理や屋根の強度を下げないための補強工事などをきちんと行うことが大切。上階の床の一部や最上階の天井を取り外してつくる吹抜けは、構造の強度に影響が出ない限り可能。

QandA設備

コンセントの数を増やせる?
コンセントを増やしたり、位置を移動させることは自由にできる。
ただし、コンセントを増やしたことで家電製品を多く使うようになり、電力使用量が増えると、電力会社との契約容量を大きくする必要が出てくる場合もあるので注意。
木製の玄関ドアに変えられる?
防火地域では木造の建物は禁止、準防火地域では延焼のおそれのある部分は防火戸や防火設備が必要。防火戸の性能をクリアした木製玄関ドアもあるが、まずは建物のある場所の防火規制を確認しよう。
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